物理 / 光

干渉縞から波長を測る

★★ 標準干渉ヤングの実験

問題

ヤングの実験で、スリット間隔 、スリットからスクリーンまで のとき、明線の間隔が と測定された。この光の波長を求めよ。また、この実験がなぜ「波長の測定法」として優れているかを、測る量の大きさに注目して述べよ。

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公式を λ=… の形に並べ替えて代入する。後半は、直接測るとしたら 0.0006 mm を測ることになる——それが 3 mm の測定に置き換わっている、という「てこ」の構図を言葉にしよう。

解答・解説

方針

Δx=lλ/d を λ について解く。直接測れない波長を可測量に変換する構図を言語化する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 基礎の問題の逆問題である——縞の間隔(測れる量)から、波長(直接は測れない量)を逆算する。

① 波長を求める。

② 測定法としての優秀さ。 波長 は、ものさしでは絶対に測れない。しかし干渉が波長を 倍に拡大して 3.0 mm の縞にしてくれる——測れない量を、てこで測れる量に変換する装置になっている。

まとめ 「微小量そのものでなく、微小量が作る大きな模様を測る」——干渉測定の思想である。ニュートンリングで曲率半径を、くさび形で薄い紙の厚さを測るのも同じてこの使い方であり、現代では重力波検出器(数 km の干渉計で の伸縮を検出)にまで続いている。

の波長を、ものさしで測れる mm の縞に 5000 倍拡大して測定できる

別解

有効数字と誤差の目で見るルート。 縞 1 本の間隔を測るより、10 本分(30 mm)を測って 10 で割る方が誤差が減る——気柱の共鳴で「差を使う」のと同じ実験の知恵がここでも使える。

また の 3 つの測定量のうち、いちばん相対誤差が大きいのは小さな ——実験の精度は「いちばん苦しい測定」で決まる、という誤差伝播の感覚も、この式から養える。

ポイント

  • λ=Δx·d/l の逆算
  • l/d のてこで 5000 倍に拡大
  • 縞 10 本まとめ測りで精度向上

よくある間違い

  • d/l を逆にして 10⁻² m 級の答えを出す
  • mm を m に直し忘れる
  • 答えの桁が可視光でないのに気づかない