物理 / 光
ヤングの実験を水中で行うと
問題
空気中で明線間隔が のヤングの実験装置全体を、屈折率 の水の中に沈めた。明線間隔はいくらになるか。
ヒントを見る
明線間隔の式のうち、水に沈めて変わる量はどれか——l と d は装置の寸法で変わらない。変わるのは光の何か。
解答・解説
方針
Δx=lλ/d の λ だけが λ/n に変わる。Δx'=Δx/n=2.25 mm。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 式 の 3 つの文字のうち、水中で変わるのは波長だけである( は装置の寸法)。波長は に縮む——間隔も同じ倍率で縮む。
① 計算する。
まとめ 「干渉縞はその場の波長のものさしである」——媒質中では で数え直す、という原則のいちばん素直な現れである。逆に、縞の縮み方を測れば媒質の屈折率が逆算できる——干渉計で気体の屈折率( のような僅差)を測る精密測定の原理につながる。
答
波長が になるので間隔も 倍: (縞が縮む)
別解
経路差の条件式から確かめるルート。 水中では、明線の条件が「経路差 」から「経路差 」に変わる(光路差の言葉なら 経路差 で同じこと)。条件の右辺が 倍になれば、縞の位置も一様に 倍——間隔 2.25 mm ✓。
「幾何的な距離 × =光路長」という数え方(応用で本格化)を、ここで一度体験しておくと薄膜干渉の が自然に見えてくる。
ポイント
- 変わるのは λ だけ(λ/n)
- Δx'=Δx/n で縮む
- 縞=その場の波長のものさし
よくある間違い
- n 倍に広がるとする
- l や d も変わると考える
- 振動数が変わったと解釈する