物理 / 光

見かけの深さ

★ 基礎屈折見かけの深さ

問題

水深 のプールの底を真上から見ると、底は実際より浅く見える。見かけの深さ を求めよ。水の屈折率を とする。

ヒントを見る

底から出た光は水面で法線から離れる向きに屈折して目に届く。目はその光を「まっすぐ来た」と思い込んで、延長線上に底を見る——それが浅く見える理由。計算は h を n で割るだけ。

解答・解説

方針

真上から見る(ほぼ垂直な光線)の見かけの深さは h/n。1.2×3/4=0.90 m。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 目は「光はまっすぐ来た」としか解釈できない。水底からの光は水面で外側へ折れて目に入るので、その延長線をたどると実際より浅い場所に底が見える——これが見かけの深さの正体である。

① 計算する。

水面底 1.2 m目へ見かけ 0.90 m
屈折した光の延長線上(浅い位置)に底が見える

まとめ プールの底が浅く見えて飛び込むと危ない、川の魚は見えた位置より深くにいる——どちらも 倍の錯覚である。式 真上付近から見たときの近似(導出は応用)で、斜めから見るほど浅く見え方はさらに極端になる。

別解

逆向きの錯覚も考えるルート。 水中から空気中の物体を見ると、今度は 遠く(高く)に見える(光の道筋は可逆だから、錯覚も逆向きになる)。水中の魚から見た釣り人は、実際より高い位置に見えている。

「どちらの媒質から覗くか」で 倍か 倍か——光の可逆性から符号を再建できるようにしておくと、公式の取り違えがなくなる。

ポイント

  • 目は延長線上に物を見る
  • h'=h/n(真上から)
  • 水中から見ると逆に n 倍遠く

よくある間違い

  • n を掛けて深くする
  • 斜めから見ても同じ式を使う
  • 屈折の向きを内側に描く