物理 / 光

ヤングの実験(明線間隔)

★ 基礎干渉ヤングの実験

問題

間隔 の 2 つのスリットに波長 の単色光を当て、 離れたスクリーンに干渉縞を作った。明線の間隔 を求めよ。

dスクリーン明線l=1.0 m(d≪l)単色光
2 つのスリットからの光が重なり、スクリーンに縞を作る
ヒントを見る

式に入れるだけだが、答えの意味を味わってほしい——波長 0.0006 mm の光が、3 mm という目に見える縞を作る。l/d という「拡大率」がどれだけ大きいかを見てみよう。

解答・解説

方針

公式に代入。lλ/d=3.0 mm。光の波長は目に見えない小ささだが、l/d の拡大率で mm の縞に引き伸ばされる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ヤングの実験は「目に見えない波長を、目に見える縞に拡大する装置」である。明線間隔の公式に入れる前に、その構図を意識しておく。

① 代入する。

② 拡大率を見る。 倍——波長()が 5000 倍に引き伸ばされて 3 mm の縞になっている。

まとめ この実験(1807 年ごろ)は「光は波である」ことを初めて決定的に示した歴史的実験である。縞の間隔を測れば波長が逆算できる(標準)——ものさしで測れる 3 mm から、 の世界を測る。「巨大な拡大率 を作る」という発想は、精密測定の普遍的な戦略である。

別解

条件式から間隔を出し直すルート。 明線の位置は経路差 より 。隣の明線()との差を取ると

——どの でも間隔は同じ(等間隔)。「位置の式を作ってから差を取る」という手順は、公式を忘れたときの再建法であり、等間隔である理由の証明にもなっている。

ポイント

  • Δx=lλ/d
  • l/d が拡大率(5000 倍)
  • 縞は等間隔

よくある間違い

  • d と l を逆に置く
  • 単位(mm と m)の混在
  • 明線と暗線の間隔と混同する(半分ではない)