物理 / 光
レンズの作図(3 本の光線)
問題
焦点距離 の凸レンズの前方 に物体を置いた。作図に使える 3 本の基本光線(平行光線・中心光線・焦点光線)を説明し、この配置の像を作図で求めよ。写像公式でも確かめよ。
ヒントを見る
3 本の光線はどれも「行き先が確実に分かる」特別な光線である。2 本で像は決まるが、3 本目は検算になる。a=2f のときの像の位置には、覚えておく価値のある対称性がある。
解答・解説
方針
a=2f の対称配置。1/b=1/10−1/20=1/20 → b=20、m=1。3 本の光線は 1 点で交わる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 作図の道具は行き先が確実な 3 本の光線である。物体の先端から出るこの 3 本を描けば、交点が像の先端になる。
① 3 本の基本光線。
- 平行光線: 光軸に平行に入射→屈折後、後方の焦点を通る
- 中心光線: レンズの中心を通る→そのまま直進
- 焦点光線: 前方の焦点を通って入射→屈折後、光軸に平行に出る
② この配置の像。 の対称配置。3 本は後方 、光軸の下側の 1 点で交わる——等倍の倒立実像。
③ 公式で確認。
まとめ 「 に置けば に等倍」——レンズ配置の対称の中心である。ここから物体を遠ざければ像は焦点へ寄って縮み、近づければ像は遠ざかって拡大—— を基準点にすると、レンズのすべての配置が 1 本の物語として整理できる。
答
3 本: 光軸に平行→後方焦点へ/中心→直進/前方焦点を通る→光軸に平行に出る。交点は後方 、等倍の倒立実像(、)
別解
なぜ 3 本で足りるかを考えるルート。 実は物体の先端から出たすべての光線が(レンズを通るかぎり)同じ像点に集まる——それが「像を結ぶ」ということの意味である。3 本の基本光線は、その中で「作図しやすい代表」にすぎない。
だからレンズの上半分を紙で覆っても像は欠けない(残り半分を通る光が同じ点に集まる)——暗くなるだけである。この理解は、標準の「レンズを半分覆う」問題の伏線になる。
ポイント
- 3 本の光線の行き先を言えるように
- 2f→2f の等倍が対称の中心
- 全光線が同じ像点に集まる
よくある間違い
- 平行光線を前方焦点に通す
- 中心光線を屈折させる
- 交点を光軸の上側に描く(倒立を忘れる)