物理 / 光

凸レンズの虚像(虫めがね)

★ 基礎レンズ虚像

問題

焦点距離 の凸レンズの前方 に物体を置いた。(1) 像の位置 (2) 倍率 (3) 像の種類 を答えよ。

ヒントを見る

同じ写像公式で計算すると、今度は b が負になる。負の b は「レンズの前方(物体側)に見える像」を表す。スクリーンには映らないが、レンズ越しに覗くと見える像である。

解答・解説

方針

焦点の内側に置くと b が負=物体と同じ側に虚像。1/b=1/10−1/6=−1/15。正立2.5倍で、虫めがねの原理になっている。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 物体が焦点の内側()にある。これは虫めがねの配置である。公式は同じものを使い、 の符号に語らせる。

① 像の位置。

負号は「レンズの前方(物体と同じ側)15 cm」を意味する。

② 倍率。

③ 種類。 だから虚像。凸レンズの虚像は正立で、物体より大きい。

物体FF虚像(正立2.5倍)
広がる光線の延長(破線)が前方で交わり、正立拡大の虚像ができる

まとめ虚像はスクリーンに映せない(光が実際に集まっていない)が、レンズ越しに目で見ると「そこにある」ように見える。虫めがねで拡大して見える文字は、この虚像である。 を に近づけるほど倍率は大きくなる( で無限大)。虫めがねを「焦点距離ぎりぎり」で使うと大きく見えるのはこのためである。

答

(1) より (レンズの前方 15 cm) (2) 倍 (3) 正立の虚像

別解

作図で「広がる光」を見るルート。 物体の先端から出た 2 本の光線(平行光線→焦点へ/中心を直進)は、レンズの後方では交わらずに広がっていく。この広がる光線を後ろへ延長すると、前方 15 cm で交わる。目はこの延長線の交点に「物体がある」と感じる。

実像は光が実際に集まる点、虚像は光の延長が集まる見かけの点である。作図するとこの違いがすぐに分かる。

ポイント

  • 焦点の内側→b<0 の虚像
  • 虚像は正立・拡大(虫めがね)
  • スクリーンには映らない

よくある間違い

  • b の負号を計算ミスと思って捨てる
  • 虚像を倒立とする
  • 倍率に負号を付けたまま答える