物理 / 光

全反射と臨界角

★ 基礎全反射

問題

屈折率 の媒質から空気へ光が出ていくとき、(1) 臨界角 を求めよ()。 (2) 入射角が臨界角より大きいとき、光はどうなるか。

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臨界角とは「屈折光がぎりぎり境界面すれすれ(屈折角 90°)になる入射角」。スネルの法則に屈折角 90° を入れてみよう。屈折率が大きい側から小さい側へ出るときにだけ起こることにも注意。

解答・解説

方針

臨界角=屈折角がちょうど 90° になる入射角。n sinθc=1×sin90° → sinθc=1/n=1/√2 → 45°。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 全反射の入口は「屈折角 90°」という極限の状況をスネルの法則に代入することである。速い媒質(空気)へ出る光は法線から離れる——入射角を増やすと、屈折角が先に 90° に達してしまう。

① 臨界角。 より

② 臨界角を超えると。 スネルの法則を満たす屈折角が存在しなくなり( は不可能)、光は全部反射される——全反射である。境界が完全な鏡になる。

90°(臨界)全反射空気n=√2臨界角 45° を超えると鏡になる
臨界角で屈折光は面すれすれ。超えると全部反射する

まとめ 全反射が起こるのは「屈折率の大きい側から小さい側へ」出るときだけ(逆向きでは屈折角が入射角より小さく、90° に達しようがない)。ダイヤモンドの輝き(、臨界角約 24° で光が閉じ込められる)、光ファイバー(標準)——「境界が鏡になる」現象は光技術の土台である。

(1) より (2) 屈折光がなくなり、すべて反射する(全反射)

別解

sinθ₂ のグラフで見るルート。 は入射角とともに増える。 だから、 に達した瞬間に右辺が 1(=90°)に到達し、それ以上は「 が 1 を超える」という不可能な要求になる。

「解が存在しない=屈折光が消える」——数式の解の消滅が、物理では全反射という劇的な現象になって現れる。方程式の可解条件を物理現象として読む、よい練習である。

ポイント

  • 臨界角=屈折角 90° を代入
  • sinθc=1/n(対空気)
  • 大きい n から小さい n への一方通行

よくある間違い

  • sinθc=n としてしまう
  • 空気から水へ入るときも全反射するとする
  • 臨界角ちょうどで全反射と答える(すれすれ屈折)