物理 / 光
水中の光源から見える明るい円
問題
屈折率 の液体の、深さ の底に点光源がある。液面を上から見ると、光源の真上を中心とする明るい円が見え、その外側は暗い。(1) 液面から光が外へ出られる限界の角(臨界角)の と を求めよ。 (2) 明るい円の半径を求めよ。 (3) 円の外側が暗い理由を述べよ。
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光源から液面の各点へ向かう光の入射角は、真上で 0°、離れるほど大きくなる——臨界角に達する位置が明暗の境界。深さ h と半径 r を結ぶのは臨界角の tan である。
解答・解説
方針
sinθc=1/n=0.80(3:4:5)。cosθc=0.60、tan=4/3。r=h tanθc=4.0 m。円外=全反射で光が出ない。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 光源から液面へ向かう光の入射角は、真上で 0°、水平方向に離れるほど大きくなる。臨界角 に達したところで「出られる/出られない」が切り替わる——その境界が円を描く。
① 臨界角。
(3:4:5 の三角形)だから
② 円の半径。 深さ の光源から、入射角 で液面に届く点までの水平距離が半径:
③ 外側が暗い理由。 半径 より外の液面には、入射角が臨界角を超えた光しか届かない。それらは全反射して液中へ戻るので、外の空気側へは光が出ない——円の外は暗い。
まとめ 逆に水中から空を見上げると、頭上の半頂角 の円錐の窓(スノーケラーの言う「スネルの窓」)の中に空全体が圧縮されて見え、窓の外は全反射の鏡になる——同じ幾何の裏返しである。 がここでも活躍した—— と来たら が反射的に出るようにしておきたい。
(1) 、 (2) (3) 臨界角より外側に届く光は全反射して液中に戻り、外へ出ないから
別解
光の可逆性で「窓」とつなぐルート。 空のあらゆる方向()から液面に入る光は、屈折してすべて臨界角以内()の円錐に押し込まれる。逆向きにたどれば、光源から出て外へ出られるのはこの円錐の中の光だけ——明円の半径が になるのは、この円錐と液面の交わりだからである。
「外の 180° が水中の に圧縮される」——魚眼レンズという名前の由来でもある。
ポイント
- 入射角は離れるほど大きい
- r=h tanθc(3:4:5 で 4/3)
- 円外=全反射で戻る光だけ
よくある間違い
- r=h sinθc とする
- tanθc を 0.75(3/4)とする
- 円の外も薄く明るいとする