物理 / 光
2 枚のレンズの組み合わせ
問題
焦点距離 の凸レンズ の前方 に物体を置き、 の後方 に焦点距離 の凸レンズ を置いた。(1) が作る像の位置 (2) 最終的な像の位置と全体の倍率 (3) 最終像の向き を求めよ。
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2 枚のレンズは「リレー」で処理する。1 枚目の像がどこにできるかを先に確定し、それを 2 枚目にとっての物体とみなして、もう一度写像公式を使う。倍率は 2 つの倍率の積になる。
解答・解説
方針
リレー方式: L1 の像→L2 の物体。a2=40−30=10、1/b2=1/5−1/10=1/10 → b2=10。倍率は積。倒立×倒立=正立。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 組み合わせレンズでは、「 の像を の物体とみなすリレー」で考える。1 枚ずつ順番に、同じ公式を 2 回使う。
① L₁ の像。
② L₂ でのリレー。 の像は の手前 にできる。これが の物体()なので:
倍率は積:
③ 向き。 で倒立し、 で再び倒立する。倒立の倒立で、元の物体に対して正立の実像である。
まとめ望遠鏡・顕微鏡・カメラのズームレンズなど、実用の光学機器はすべてこのリレーの積み重ねである。注意点は 1 つある。中間像が より後ろにできる場合( の「虚物体」)も、リレーの式はそのまま通用する。符号の約束を守れば、場合分けは要らない。
(1) の後方 (倒立 2 倍) (2) の像を の物体()として 、全体の倍率 倍 (3) で再び倒立するので、元の物体に対して正立
別解
中間像を実際に「置いて」考えるルート。 の実像の位置には、光が本当に集まって「空中の物体」ができている(スクリーンを置けば映る)。 はその空中の物体を、単独のレンズとして写しているだけである。リレー方式が正しいのは、実像が本物の物体と同じ資格で光を発散するからである。
顕微鏡は「対物レンズが作った拡大実像を、接眼レンズ(虫めがね)でさらに拡大して見る」装置である。リレーの考え方を使うと、全体の構造が 1 行で言える。
ポイント
- L1 の像=L2 の物体(リレー)
- 倍率は積 m1×m2
- 倒立×倒立=正立
よくある間違い
- a2 をレンズ間距離 40 のまま使う
- 倍率を和にする
- 向きの掛け合わせを忘れる