物理 / 波の伝わり方と音
ドップラー効果(通過の前後)
問題
振動数 の警笛を鳴らした電車が、速さ で踏切に立つ観測者の前を通過した。(1) 通過前(近づくとき) (2) 通過後(遠ざかるとき) に聞こえる振動数をそれぞれ求め、通過の瞬間に振動数がどれだけ跳び下がるかを答えよ。音速を とする。
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同じ公式の分母の符号が、通過の瞬間に切り替わる。近づくときと遠ざかるときを別々に計算して並べれば、「ミョーン」と下がるあの音の正体が数値で見える。
解答・解説
方針
近づき: 分母 V−vs=320。遠ざかり: 分母 V+vs=360。765−680=85 Hz の段差。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 踏切の「ファーン→ミョーン」の正体を計算する問題である。通過の瞬間、公式の分母が から へ切り替わる——2 つの場合を別々に計算して並べる。
① 通過前(近づく)。
② 通過後(遠ざかる)。
③ 段差。
まとめ 注目すべきは、どちらも元の 720 Hz ではないこと——「近づく間ずっと 765、遠ざかる間ずっと 680」で、元の高さは真横を通る一瞬にしか聞こえない。また の上がり幅(45)と の下がり幅(40)は対称でない(分母の変化は対称でも比は非対称)。この非対称性は計算でしか気づけない、よい検算ポイントである。
答
(1) (2) 。通過の瞬間に 下がる
別解
波長で 2 つの場合を一気に見るルート。 音源の前方では波が詰まり 、後方では伸びて 。観測者はどちらも音速 340 で受けるから
「前は詰まる・後ろは伸びる」という 1 枚の波面の絵に、通過前後の 2 つの答えが同居している。
ポイント
- 通過の瞬間に分母が切り替わる
- 元の振動数はどちらでも聞こえない
- 上がり幅と下がり幅は非対称
よくある間違い
- 遠ざかりも V−vs で計算する
- 通過前後の平均が 720 になると思い込む
- vs を分子に入れる