物理 / 波の伝わり方と音

干渉の腹線の本数

★★ 標準干渉

問題

水面上の 2 点 (間隔 )から同位相の波が出ている。2 つの波が強め合う点の集まり(腹線)は全部で何本できるか。

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経路差 |d1−d2| に取れる値には上限がある——P をどこへ動かしても、差は 2 点の間隔 d を超えられない(三角形の成立条件)。この上限の中に mλ が何個入るかを数える。

解答・解説

方針

経路差は −d から +d の範囲しか取れない。|mλ|≤3λ → m は −3〜3 の整数=7 本。m=±3 は S1S2 の外側の延長線上。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 腹線は経路差 の点の集まり(双曲線)で、 1 つに 1 本。問題は「 は何番まで存在できるか」——鍵は経路差の上限である。

① 経路差の上限。 どんな点 P でも、三角形の成立条件から

(等号は の外側の延長線上。)

② 本数を数える。 より

は垂直二等分線(直線)、 は延長線上の直線に退化した「双曲線」である。

S₁S₂m=0m=−3m=+3
腹線 7 本: 中央の直線+双曲線±1,±2+両端の延長線±3

まとめ 数え方の骨格は「上限 の中に の目盛りが何個か」。 なら で変わらず 7 本だが、弱め合いの節線は ……端の扱い( をちょうど達成できるか)に注意して、毎回不等式で数えるのが安全である。

経路差 より の 7 本

別解

線分 S₁S₂ 上で数えるルート。 すべての腹線は必ず線分 を横切る(双曲線の性質)。線分上では 2 波が逆向きに走って定常波ができ、腹の間隔は 。長さ の線分に、中点(経路差 0=腹)から おきに腹を並べると、中点+左右 3 個ずつ=7 個——腹線の本数と一致する。

「線分上の定常波の腹の個数=腹線の本数」——2 次元の数え上げを 1 次元に落とす、見通しのよい別ルートである。

ポイント

  • 経路差の上限は d(三角形の条件)
  • |mλ|≤d を満たす整数を数える
  • 線分上の定常波の腹と 1 対 1

よくある間違い

  • m を正だけ数えて 4 本とする
  • 上限を超える m まで数える
  • 節線の条件(半整数)と混同する