物理 / 波の伝わり方と音
弦を伝わる波の速さ
問題
線密度(1 m あたりの質量) の弦を張力 で張った。この弦を伝わる波の速さ (: 張力、: 線密度)を求めよ。また、張力を 4 倍にすると速さは何倍になるか。
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根号の中の指数計算を落ち着いて行う。90÷10⁻³ は 9×10⁴ である。後半は、根号の中が 4 倍になったとき全体が何倍になるかという、ばね振り子でもやった √ の感覚。
解答・解説
方針
v=√(S/ρ)=√(9×10⁴)=300 m/s。v∝√S だから 4 倍で 2 倍。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 弦の波の速さは「張り(戻す力)と重さ(慣性)の綱引き」で決まる。強く張るほど速く、重い弦ほど遅い。式 はその比の平方根である。
① 代入する。
② 張力 4 倍。 だから
まとめギターの弦を強く張る(チューニングを上げる)と音が高くなるのは、 が増えて基本振動数 が上がるからである。「4 倍で 2 倍」という の変わり方は、単振動()や気体分子()と同じ型である。物理のあちこちに平方根の関係が現れる。
答
。張力 4 倍で速さ 2 倍
別解
次元で式の形を点検するルート。 の単位は で、平方根をとると確かに速さになる。
張力と線密度から速さの次元を作る組み合わせは しかない。公式の形をど忘れしても、次元解析で「上下どちらに何が入るか」は復元できる(強く張れば速い、で向きも確定)。
ポイント
- v=√(S/ρ)(張り vs 重さ)
- S 4 倍で v 2 倍
- ギターの調弦の物理
よくある間違い
- ρ を掛けてしまう(割る)
- 10⁻³ の処理で桁を誤る
- 4 倍で 4 倍とする