物理 / 波の伝わり方と音

ドップラー効果(音源が近づく)

★ 基礎ドップラー効果

問題

振動数 のサイレンを鳴らした救急車が、速さ で静止した観測者に近づいてくる。観測者が聞く音の振動数を求めよ。音速を とする。

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近づいてくる音は高く聞こえる——答えは 640 Hz より大きくなるはず。公式の分母に vs を足すか引くか迷ったら、この「高くなるはず」から逆算して符号を決めるのが安全。

解答・解説

方針

音源が近づく→前方の波長が縮む→高く聞こえる。f'=V/(V−vs)·f。分母が小さくなる=振動数が上がる、で符号を確認。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 音源が近づくと、前方では波が詰められて波長が縮む——だから高く聞こえる。式を書く前に「答えは 640 より大きい」と見通しを立てておく(符号ミスの防波堤)。

公式ドップラー効果(音源が速さ で近づく):

① 代入する。

音源観測者前方は波が密
動く音源の波面。前方で詰まり(波長が縮み)、高く聞こえる

② 見通しと照合。 ✓——確かに高い。

まとめ 音源のドップラーの本質は「波長が変わる」こと(、詳しい導出は応用)。救急車が目の前を通過する瞬間に音がスッと下がるのは、この式の分母が から に切り替わるからである。「近づく=高い、遠ざかる=低い」の物理感覚を式より先に——分母分子の暗記が飛んでも、感覚から符号を再建できる。

別解

波長で 2 段に分けて出すルート。 (1) 前方の波長: 1 秒に音源は 個の波を出しつつ 前進するので、 の中に 個が詰まる:

(2) 観測者はこの波を音速 で受け取る:

公式 1 発と同じ答え。この「波長経由」の 2 段が、実はドップラー効果の導出そのものである。

ポイント

  • 近づく=波長が縮む=高い
  • f'=V/(V−vs)·f
  • 答えの大小を先に見通す

よくある間違い

  • 分母を V+vs として低くしてしまう
  • 分子に vs を入れる(観測者用と混同)
  • 音速でなく音源の速さで波を受け取る