物理 / 波の伝わり方と音
音速と温度
問題
空気中の音速は、気温 [℃] のとき [m/s] と表される。(1) 気温 15 ℃ での音速を求めよ。 (2) 雷の光が見えてから 3.0 秒後に音が聞こえた。雷までの距離はおよそ何 km か。
ヒントを見る
(1) は代入のみ。(2) は光がほぼ一瞬で届くことを使う——3.0 秒はまるまる「音の旅の時間」と考えてよい。
解答・解説
方針
式に代入して 340.5 m/s。距離=速さ×時間≈1.0 km。「3 秒で 1 km」の体感。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 音速は温度で変わる——分子運動が激しいほど、疎密が速く伝わるからである( の近似が 1 次式 )。
① 15 ℃ の音速。
(よく使う「」は約 15 ℃ の値である。)
② 雷までの距離。 光は ——雷から届く時間は無視できる。3.0 秒はすべて音の所要時間だから
まとめ 「ピカッから 3 秒で 1 km」——雷の距離の目安として実用になる。物理定数の「340 m/s」がどの温度の値なのか( ℃)を知っておくと、「 ℃ では 331.5」「夏はもう少し速い」まで一続きに理解できる。音速の温度依存は、後の気柱の共鳴(温度が上がると振動数が上がる)にも効いてくる。
答
(1) (2)
別解
なぜ温度で速くなるかを一言で。 音は分子の衝突リレーで伝わる。気体分子運動論より分子の速さは に比例し(気体の熱力学で学んだ )、リレーの走者が速ければバトンも速い——実際、音速は分子の平均速さの 7 割ほどの値である。
は を が小さいとして 1 次近似した式——公式の裏に 比例が隠れている。
ポイント
- V=331.5+0.6t(340 は 15 ℃ の値)
- 光の時間は無視→3 秒で約 1 km
- 根は分子の速さ ∝√T
よくある間違い
- 331.5×0.6×15 のように掛け違える
- 雷の距離で光の時間も引こうとする
- K と ℃ の混同(この式は ℃ 用)