物理 / 波の伝わり方と音

水面波の干渉(総合)

★★★ 応用干渉

問題

水面上の 2 点 (間隔 )から、同位相・波長 の波が出ている。(1) 強め合う線(腹線)は全部で何本か。 (2) から 、 から の点 P は強め合うか弱め合うか。 (3) 波長を少し長くしていくと、腹線の本数はどうなるか。

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(1) は上限 d の中に λ の目盛りがいくつ入るか。(2) は引いて λ で割る。(3) は (1) の不等式の λ を動かしてみる。分母が大きくなると何が起こるか。

解答・解説

方針

d/λ=4 → m=−4〜4 で 9 本。P は差 0.50=λ で腹。λ を大きくすると |m|λ≤d を満たす m が減る。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 干渉の問題では、本数は不等式、判定は割り算、変化は不等式の再読で求める。すべて経路差 1 本の式から出る。

① 腹線の本数。 経路差の上限は 。 より

( は の外側の延長線上の直線。)

② P の判定。

③ 波長を長くすると。 条件 の右辺が小さくなるから、成立する が減る。つまり腹線は本数を減らしながら間隔を広げていく( になると の中央線だけが残る)。

S₁S₂P
2 つの波源からの波面(円)。交わり方が干渉模様を作る

まとめ模様の細かさは で決まる。波長が短い(振動数が高い)ほど、縞は細かく本数が多い。これは光の干渉(ヤングの実験)で「赤より青の縞が細かい」ことにそのままつながる。数える・判定する・動かす、の 3 操作を 1 つの不等式で自在にできれば、干渉の計算は完成である。

答

(1) より の 9 本 (2) 経路差 で強め合う (3) 間隔 が減るので本数は減っていく

別解

線分上の定常波で (1)(3) を見るルート。 線分 上には定常波ができ、腹の間隔は 。中点は経路差 0 の腹で、長さ 2.0 m の線分に腹は中点から±0.25 m 刻みで並ぶ。 区間で腹 9 個、つまり腹線 9 本。

波長を長くすると腹の間隔 が広がり、線分に入る腹の個数が減る。(3) の結論は「物差しの目盛りが粗くなる」と考えると分かりやすい。

ポイント

  • 本数=|m|≤d/λ の整数
  • 判定=差を λ で割る
  • d/λ が模様の細かさ

よくある間違い

  • m=±4(延長線上)を数え落とす
  • λ を長くすると本数が増えるとする
  • 弱め合いの条件で数える