物理 / 波の伝わり方と音
斜め方向のドップラー効果
問題
振動数 の音源が速さ でまっすぐな道を走っている。音源から見て進行方向と の方向にいる観測者(静止)に届く音の振動数を求めよ。音速を とする。
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観測者の真横を通り過ぎる瞬間(90°)ならドップラー効果はゼロ——効くのは速度のうち「観測者へ近づく成分」だけである。60° 方向なら、その成分はいくらか。
解答・解説
方針
ドップラーに効くのは観測者へ向かう速度成分だけ。vcos60°=10 を通常の式の vs に入れる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ドップラー効果を生むのは「音源と観測者の距離が縮む速さ」である。斜め方向では、速度ベクトルのうち視線方向の成分だけが距離を縮める——残りの成分は横滑りで、音の高さに関係しない。
① 視線方向の成分。
② ドップラーの式に入れる。
まとめ 真正面(、成分 20)なら 、真横(、成分 0)なら のまま——角度が開くほど効果が薄まり、真横でゼロ。救急車が近づくにつれ音程が「少しずつ」下がって聞こえるのは、通過に近づくほど が小さくなるからである(段差に聞こえるのは真横を高速で通る場合)。
答
視線方向の速度成分 を使い
別解
距離の変化率で定義から考えるルート(発展)。 ドップラー効果の一般形は「距離 の縮む速さ 」で書ける: 。音源が斜めに走るとき、(幾何から)——これが「成分だけ効く」ことの正確な意味である。
人工衛星の電波の周波数偏移から位置を求める(GPS 以前のトランシット航法)など、「距離変化率の測定」としてのドップラーは現代技術の言語になっている。
ポイント
- 効くのは視線方向の成分だけ
- vcosθ を通常の式へ
- 真横で効果ゼロ
よくある間違い
- 20 m/s をそのまま使う
- sin60° を掛ける
- 観測者側の式に入れる