物理 / 円運動と万有引力
楕円軌道と面積速度(ケプラーの第 2 法則)
問題
彗星が太陽のまわりを楕円軌道で回っている。太陽に最も近い点(近日点)での太陽からの距離は 、最も遠い点(遠日点)での距離は である。近日点での速さが のとき、遠日点での速さを求めよ。
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「太陽と彗星を結ぶ線分が単位時間に描く面積」が軌道上のどこでも同じ、というのが第 2 法則。近日点と遠日点では速度が距離の方向と直角なので、面積速度は ½rv という簡単な形になる。
解答・解説
方針
面積速度一定(ケプラーの第 2 法則)。近日点・遠日点では速度が動径と垂直なので rv=一定。r×8.0=4r×v から v=2.0 km/s。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 ケプラーの第 2 法則(面積速度一定)を数式にして使う。一般の点では扱いにくいが、近日点と遠日点では速度が動径と垂直なので、面積速度は という積の形になる。
定理面積速度一定: 近日点・遠日点では (= が一定)
① 式を立てる。
② 解く。
まとめ 距離 4 倍なら速さ 1/4。彗星は太陽に近づくと猛烈に加速し、遠ざかると気長に漂う——ハレー彗星が 76 年周期のほとんどを太陽から遠い暗がりで過ごす理由である。面積速度一定の正体は角運動量保存だが、高校では「近日点・遠日点で 一定」の形で使えれば十分に強い。
答
別解
面積の絵で納得するルート。 同じ時間 に描く扇形(近似三角形)の面積は、近日点では「底辺 ×高さ 」、遠日点では「底辺 ×高さ 」。等しいと置けば
「近くでは速く動かないと同じ面積を稼げない」——図形の言葉で法則を覚えると、式の形を忘れても復元できる。
ポイント
- 近日点・遠日点では rv=一定
- 距離 4 倍 → 速さ 1/4
- 正体は角運動量保存
よくある間違い
- エネルギー保存で解こうとして位置エネルギーの扱いに詰まる
- 速さの比を距離の比と同じ向きにする(逆比)
- 軌道上の任意の 2 点で rv=一定を使う(垂直な 2 点限定)