物理 / 円運動と万有引力

高度のある円軌道の衛星

★★ 標準人工衛星万有引力

問題

地球の中心から半径 ( は地球の半径)の円軌道を回る人工衛星の速さを求めよ。地表の重力加速度を とし、 の関係を用いてよい。

地球v引力r=2R
半径 2R の円軌道。弱まった引力とつり合う速さで回る
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b12 と同じ運動方程式を、半径 r の一般の軌道で立てる。GM を gR² に置き換えると、地表の量だけで書ける。r=2R を入れて計算しよう。

解答・解説

方針

万有引力が向心力: GMm/r²=mv²/r → v=√(GM/r)。GM=gR²、r=2R を代入して v=√(gR/2)。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 高度のある軌道でも、原理は b12 と同じ「万有引力=向心力」。ただし引力は距離とともに弱まる()ので、遠い軌道ほど遅い速さでつり合う。

① 運動方程式。

② GM=gR² と r=2R を代入。

まとめ 第 1 宇宙速度 倍である。——高い軌道ほどゆっくり回る(そのくせ周期はさらに長い)。この関係が、次のケプラーの法則(s10・s12)の力学的な根っこになっている。

(第 1 宇宙速度の )

別解

その高さでの重力加速度から考えるルート。 での重力加速度は

この が向心加速度だから 、つまり ——同じ答えになる。「距離 2 倍で重力 1/4」を経由する読み方は、逆 2 乗則の感覚を確かめるのにも良い。

ポイント

  • GMm/r²=mv²/r → v=√(GM/r)
  • GM=gR² の置き換え
  • 高い軌道ほど遅い(v∝1/√r)

よくある間違い

  • r=2R を高度(地表から 2R)と混同する
  • √ の中の 2 の位置を誤り 11 km/s 系の値を出す
  • 引力の r² と向心力の r を混同して整理を誤る