物理 / 円運動と万有引力
ループコースターの出発点の高さ
問題
なめらかなレールが半径 の鉛直な円形ループにつながっている。小球を高さ から静かに放し、ループの最高点を離れずに通過させたい。(1) 最高点で必要な最小の速さ (2) の最小値 をそれぞれ求めよ。重力加速度の大きさを とする。
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2 つの道具の合わせ技。ループの最高点(高さ 2r)を通過する条件は s07 と同じ考え方(押す力が 0)。出発点から最高点まではエネルギー保存でつなぐ。
解答・解説
方針
最高点の条件 v²=gr=49(垂直抗力 0)。エネルギー保存 gh=g(2r)+v²/2 から h=2r+r/2=5r/2。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 これは限界条件(s07)とエネルギー保存の融合である。最高点で必要な速さを円運動の条件から決め、その速さを実現する高さをエネルギー保存で逆算する。2 つの道具の受け渡しが解答の骨格になる。
① 最高点の条件。 レールが球を押す垂直抗力が になる限界で
② エネルギー保存。 出発点(高さ 、静止)から最高点(高さ 、速さ )まで
を代入し、 で割って
まとめ 「ループの高さ ちょうどでは足りず、半径の半分だけ余分に必要」——不足分はループ最高点で持っていなければならない運動エネルギー の分である。 は文字のまま覚える価値のある結果で、実際のジェットコースター設計の出発点になっている。
答
(1) (2)
別解
「あと何 m 分の速さが要るか」で読むルート。 最高点で必要な は、高さに換算すると 分の落下に相当する。
だから出発点はループの頂上より 高ければよい: 。「速さの必要量を高さに換算する」感覚があると、エネルギー保存の式を立てる前に答えの形が見える。
ポイント
- 最高点の条件 v²=gr(N=0)
- エネルギー保存でつなぐ
- h=5r/2(2r では足りない)
よくある間違い
- h=2r で通過できるとする(最高点で速さ 0 になり落ちる)
- 最高点の高さを r とする(2r)
- エネルギーの式に v²=gr を代入し忘れる