物理 / 円運動と万有引力

エレベーター内の体重計

★★ 標準慣性力見かけの重さ

問題

質量 の人が、体重計に乗ってエレベーターに乗っている。エレベーターが上向きに加速度 で上昇しているとき、体重計が示す値(人が体重計を押す力の大きさ)を求めよ。また、それは静止時の何倍か。重力加速度の大きさを とする。

40 kg人が押す力Na=2.45
体重計にのった人。エレベーターは上向きの加速度 a で上昇している
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人と一緒に動く立場では、下向きの慣性力 ma が加わって「重力が強くなった」ように感じる。体重計が押し返す力(=表示)は、その見かけの重さとつり合う。

解答・解説

方針

上向き加速中は、見かけの重力が g+a に増える。N=m(g+a)=40×12.25=490 N。静止時 mg=392 N との比は 1.25。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 上向きに加速するエレベーター内では、下向きの慣性力 が加わり、見かけの重力は に増える。体重計の表示=人が台を押す力=台が人を押す垂直抗力 で、これが見かけの重さとつり合う。

① 車内の立場でつり合い。

② 静止時との比較。 静止時は

まとめ エレベーターの上昇開始で体が重く感じるあの瞬間が である。逆に下向き加速(下降開始・上昇の減速)では に軽くなり、自由落下()では 0=無重量状態。「見かけの重力 」の 1 本で、エレベーター系の問題はすべて片づく。

()、静止時()の

別解

地上から運動方程式で解くルート。 人にはたらく力は重力 (下)と垂直抗力 (上)。上向きを正として

慣性力を使わなくても 1 行で出る。「表示=垂直抗力」という読み替えさえできれば、どちらの立場でも同じ答えである。

ポイント

  • 上向き加速: N=m(g+a)
  • 下向き加速: N=m(g−a)、自由落下で 0
  • 表示=垂直抗力

よくある間違い

  • 上昇中はいつでも重いと考える(等速なら mg のまま)
  • N=ma だけにする
  • kg 表示と N 表示を混同する