物理 / 円運動と万有引力

回転台の上の物体(遠心力)

★ 基礎遠心力慣性力

問題

回転台の上、中心から の位置に質量 の物体が置かれ、台と一緒に角速度 で回っている。(1) 台とともに回る観測者から見て、物体にはたらく遠心力の大きさを求めよ。(2) 物体が滑らずに回り続けるために必要な摩擦力の大きさを求めよ。

O遠心力 5.0 N摩擦力ω=5.0 rad/s(台と共に回る立場)
回転系では遠心力(外向き)と摩擦力(中心向き)がつり合う
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回転する台の上の立場では、物体は「静止」して見える。静止しているのに外へ滑ろうとするのは、外向きの見かけの力があるから。その力とつり合っている実在の力は何か。

解答・解説

方針

回転系の観測者には外向きに mrω² の遠心力が見える。物体は(回転系で)静止しているから、摩擦力が遠心力とつり合う。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 回転系(台と一緒に回る立場)では、すべての物体に外向きの慣性力=遠心力がはたらくように見える。大きさは向心力と同じ 。回転系では物体は静止しているから、遠心力と実在の力(摩擦力)のつり合いとして扱える。

公式遠心力 (回転系での見かけの力、外向き)

① 遠心力。

② 摩擦力。 回転系でのつり合いより、摩擦力は遠心力と同じ大きさで中心向き

まとめ 地上から見れば「摩擦力 が向心力となって物体を円運動させている」、回転系で見れば「遠心力と摩擦力がつり合って静止」。同じ現象の 2 通りの言い方であり、遠心力は回転系でだけ登場する。カーブで外へ押される感覚、脱水機の水切り——生活の中の遠心力はすべてこの見かけの力である。

(1) (外向き) (2) (中心向き)

別解

地上(慣性系)から見るルート。 地上から見ると物体は円運動しており、必要な向心力は 。これを供給できる水平方向の実在の力は摩擦力だけだから、摩擦力は中心向きに

遠心力という言葉を使わずに同じ結論が出る。試験では「どちらの立場で書いているか」を最初に宣言し、遠心力を使うなら回転系、使わないなら慣性系で通す——立場の混在が最大の失点源である。

ポイント

  • 遠心力=回転系での慣性力(外向き mrω²)
  • 回転系ではつり合いの式になる
  • 立場(慣性系か回転系か)を混ぜない

よくある間違い

  • 地上から見た図に遠心力を描く
  • 遠心力と向心力を同時に描いて二重計上する
  • 摩擦力の向きを外向きとする