物理 / 円運動と万有引力
向心力
問題
質量 の物体が、半径 の円周上を速さ で等速円運動している。この物体にはたらいている向心力の大きさを求めよ。
ヒントを見る
円運動を続けるには、中心向きの加速度 v²/r を生む力が必要である。運動方程式 F=ma に向心加速度を入れるだけでよい。
解答・解説
方針
円運動の運動方程式 F=ma=mv²/r。中心向きの合力が向心力。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 円運動は「中心向きに加速し続ける運動」だから、中心向きの力がなければ続かない。運動方程式 の加速度に向心加速度を入れたものが、円運動の運動方程式である。
公式円運動の運動方程式 (: 中心向きの合力=向心力)
① 代入する。
まとめ 向心力は重力や張力と並ぶ「新しい種類の力」ではない。糸の張力・摩擦力・重力などの実在の力が中心向きの合力をつくり、その役割名が向心力である。「何がその 12 N を出しているのか」を毎回言えるようにしておくと、円運動の問題は力の図示から迷わず始められる。
答
別解
単位と比例で感覚をつかむルート。 は「速さ 2 倍なら力 4 倍」「半径半分なら力 2 倍」。カーブを速く曲がるほど、急カーブほど、大きな力が要る——車の運転の実感そのままである。
本問の数値でも、もし (2 倍)なら (4 倍)。2 乗の効き方をひとつ具体例で覚えておくと、検算の見当が速くなる。
ポイント
- F=mv²/r=mrω²
- 向心力は実在の力の役割名
- v の 2 乗で効く
よくある間違い
- 向心力という独立した力を図に追加する
- 遠心力(外向き)と混同する
- v² を忘れて 4.0 N とする