物理 / 円運動と万有引力
向心加速度
問題
半径 の円周上を、角速度 (速さ )で等速円運動する物体の加速度の大きさと向きを求めよ。
ヒントを見る
「等速なのに加速度?」——速度はベクトルで、向きが刻々変わっている。加速度の公式は rω² と v²/r の 2 つの顔がある。両方で計算して一致を確かめよう。
解答・解説
方針
等速でも向きが変わるので加速度がある。a=rω²=v²/r で、向きは常に中心向き(向心加速度)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 速さが一定でも速度の向きは変わり続けているから、加速度は 0 ではない。速度ベクトルの変化 を作図すると、その向きは常に円の中心を向く——これが向心加速度である。
公式向心加速度 (向きは中心向き)
① 2 つの式で計算する。
一致した。向きは円の中心向き。
まとめ と は で結ばれた同じ量の 2 つの顔。角速度がわかっているなら前者、速さがわかっているなら後者と、手持ちの量で使い分ける。「加速度が中心向き」は、次の向心力(中心向きの力が必要)へ直結する。
答
、円の中心向き
別解
Δv の作図で向きを納得するルート。 短い時間を隔てた 2 点の速度ベクトル(接線方向)を、始点をそろえて描く。 は 2 つの接線の「開き」を埋める向き——ちょうど中心を指す。
大きさも、速度ベクトルの先端が半径 の円を角速度 で回ると見れば 。公式の由来を 1 度この作図で確かめておくと、丸暗記から卒業できる。
ポイント
- 等速でも加速度あり(向きの変化)
- a=rω²=v²/r
- 向きは常に中心向き
よくある間違い
- 等速だから加速度 0 とする
- 向きを接線方向や外向きと答える
- rω² の 2 乗を忘れる