物理 / 円運動と万有引力
低軌道衛星の周期
問題
地表すれすれの円軌道を回る人工衛星の周期を求めよ。地球の半径を 、重力加速度の大きさを 、 とする。
ヒントを見る
周期は「円周 ÷ 速さ」。速さは第 1 宇宙速度 √(gR) だった。式を整理すると √(R/g) という組み合わせが現れる——単位を確かめると確かに時間になっている。
解答・解説
方針
b12 の v=√(gR) を使って T=2πR/v=2π√(R/g)。あるいは mg=mrω² から ω=√(g/R)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 速さがわかっている円運動の周期は で出る。地表すれすれ軌道の速さは第 1 宇宙速度 (b12)だから、代入して整理するだけである。
① 周期の式。
② 数値を入れる。
約 85 分。
まとめ 国際宇宙ステーション(高度約 400 km)の実際の周期は約 92 分——地表すれすれの理論値 85 分に高度の分だけ上乗せされた値である。 という形は、次の単元の単振動の周期( など)と同じ「」の家族で、振動と円運動の親戚関係を予告している。
答
(約 分)
別解
角速度から出すルート。 運動方程式 より 。
速さを経由するか角速度を経由するか。 で結ばれた 2 つの道はいつでも同じ答えに合流する。
ポイント
- T=2πR/v=2π√(R/g)
- 約 85 分(ISS の 92 分に対応)
- 2π√ の形は単振動の周期と同族
よくある間違い
- √(g/R) と逆にして周期が秒未満になる
- 分に直すのを忘れて概数の感覚を持てない
- 静止衛星の 24 時間と混同する