物理 / 電場と電位
誘電体を入れる(電池つなぎのまま)
問題
電気容量 の平行板コンデンサーを の電池につないだまま、極板間を比誘電率 の誘電体で満たした。(1) 電気容量 (2) 電気量 (3) 静電エネルギー は、それぞれ元の何倍になるか。
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まず「何が固定か」——電池につないだままなら電圧。次に誘電体で C がどうなるか。あとは Q=CV、U=½CV² に固定量を通すだけで、すべての倍率が芋づるで出る。
解答・解説
方針
電池つなぎ=V 固定。C が εr 倍→Q も U も εr 倍。固定量から芋づる式に。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 コンデンサー操作問題の手順は毎回同じ 2 段——(1) 固定量の確定(電池つなぎ=V 固定/切り離し=Q 固定)、(2) 固定量を軸に と を読む。
① 容量。 誘電体は極板間の電場を弱め、同じ電圧でより多くの電荷を蓄えさせる:
② 電気量。 で固定だから
(足りない電荷は電池が追加で送り込む。)
③ エネルギー。
まとめ 「V 固定なら、C の倍率がそのまま Q と U の倍率」——シンプルだが、切り離した場合(Q 固定)では結果が変わる( は 、 は 倍に減る)。同じ操作でも固定量で答えが逆転する——次の極板間隔の問題(対比の 2 題)で徹底的に確かめる。
(1) 倍() (2) 一定なので も 倍 (3) も 倍
別解
なぜ誘電体で C が増えるかの絵ルート。 誘電体の分子は電場の中で分極し、極板の電荷を部分的に打ち消す向きの表面電荷を作る。極板間の電場が弱まる→同じ電圧を保つにはもっと電荷が要る→「同じ V でたくさん入る」=容量増。
は「分極でどれだけ電場を弱められるか」の指標(水は約 80!)——コンデンサーの誘電体が単なる絶縁スペーサーでなく、能動的な部品である理由がここにある。
ポイント
- 第一手は固定量の確定(電池=V)
- C が εr 倍→Q・U も εr 倍
- 追加の電荷は電池が供給
よくある間違い
- Q が変わらないとする(切り離しと混同)
- U が減るとする
- εr を d の変化のように逆数で効かせる