物理 / 電場と電位
電位の重ね合わせ(±Q の中点)
問題
前問と同じ配置( と 、間隔 )で、中点の電位を求めよ。また「電場は 0 でないのに電位が 0」という状況の意味を、坂の絵で説明せよ。
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電位は向きのない足し算(符号だけ付く)。正負が同じ大きさなら和は 0。後半は「標高 0 m の地点に立っているが、そこは斜面の途中」という絵を電気に翻訳しよう。
解答・解説
方針
電位はスカラー和: +6.0×10⁴ と −6.0×10⁴ で 0。E≠0 と V=0 は両立する(海抜 0 の斜面)。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電位はスカラー——向きの心配なしに符号付きで足すだけである。ベクトル和が必要だった電場(前問)との対比が、この問題の主題である。
① 電位の和。
② E≠0 なのに V=0 の意味。 電位=標高の類推で言えば、中点は「海抜 0 m だが、坂の途中」である。標高が基準と同じことと、そこに傾き(電場 )があることは矛盾しない——標高は場所の高さ、傾きは高さの変化率で、別の量だからである。
まとめ を結ぶ線分の垂直二等分面はすべて (どの点も と から等距離)——0 V の「面」が広がっているのに、その面を電気力線が貫いている。「電位 0 ⇒ 電場 0」も「電場 0 ⇒ 電位 0」もどちらも誤り(前問の同符号中点は だが )——この 2 つの反例をセットで持っておくと正誤問題で無敵である。
。電位 0 は「標高が基準と同じ」というだけで、そこが坂の途中(傾き=電場あり)であることと矛盾しない
別解
仕事の言葉で言い直すルート。 とは「無限遠から 1 C をそこへ運ぶ仕事が差し引き 0」ということ—— に押し戻される損と に引かれる得がちょうど相殺する。しかし到着した点で力を感じない訳ではない——「旅の収支が 0」と「現地の風の強さ」は別物である。
仕事(積分量)と力(局所量)の区別——大学の場の理論まで貫く区別の、最初の練習台である。
ポイント
- 電位はスカラー和(符号だけ)
- V=0 と E≠0 は両立(海抜 0 の斜面)
- 垂直二等分面は全部 0 V
よくある間違い
- 電位もベクトル合成しようとする
- V=0 だから力を受けないとする
- 負電荷の電位の符号を落とす