物理 / 電場と電位
電子の加速(eV とエネルギー)
問題
静止していた電子(電荷の大きさ 、質量 )を、 の電位差で加速した。(1) 電子が得る運動エネルギー (2) 加速後の速さ を求めよ。 とする。
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電子は負電荷だが、「電位差 V で加速される」と言われたら得るエネルギーは大きさで eV。あとは ½mv²=eV を v について解く。指数の処理を丁寧に。
解答・解説
方針
K=eV。v=√(2K/m)=√(3.2×10⁻¹⁷/9.1×10⁻³¹)≈√(3.5×10¹³)=5.9×10⁶ m/s。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) 加速の計算はエネルギー保存 1 本である: 電場がした仕事 が全部運動エネルギーになる。電子は負電荷なので「低電位→高電位」へ引かれて加速する。向きは気にせず、「大きさ をもらう」と考えればよい。
① 運動エネルギー。
② 速さ。 より
まとめ100 V だけで光速の 2 % になる。電子が軽い( 級)ので、大きく加速される。「電位差 で得るエネルギー 」はそのままエネルギーの単位電子ボルト(eV) の由来で、原子分野()ではこの単位を共通に使う。ここで慣れておくと後がずっと楽になる。
答
(1) (2)
別解
電子ボルトの言葉で先取りするルート。 この電子のエネルギーは定義により「」で、換算なしでそう呼べる。X 線管は数万 V(数十 keV)、加速器は GeV である。「何ボルトで加速したか」がそのままエネルギーの呼び名になるので、この単位が使われる。
J に直すのは、速さなど力学量が要るときだけでよい。2 つの単位をこのように使い分ける。
ポイント
- ½mv²=eV(エネルギー保存)
- 100 V で光速の 2 %
- eV=原子分野でよく使う単位
よくある間違い
- 2 を掛け忘れて √(eV/m) とする
- 指数の割り算(10⁻¹⁷/10⁻³¹)のミス
- 電子の電荷の符号で混乱する(大きさで処理)