物理 / 電場と電位

電場がする仕事 W=qV

★ 基礎電位仕事

問題

の正電荷を、電位 の点から電位 の点まで動かした。この間に静電気力(電場)がした仕事を求めよ。

ヒントを見る

電位は 1 C あたりの位置エネルギーなので、q C なら位置エネルギーは qV になる。高い所から低い所へ動けば、その差の分だけ電場が仕事をする。

解答・解説

方針

電場がする仕事=電荷×電位差(高い方から低い方へ動くとき正)。W=qΔV。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) 電位 の点にある電荷 の位置エネルギーは である(1 C あたり だから)。電場のする仕事は位置エネルギーの減少分である。重力の とまったく同じ考え方だ。

公式電場のする仕事:

① 代入する。

まとめ正電荷は「電位の坂を下る」向きに押され、下った分 の仕事をもらう。重力で言えば にあたる。経路によらず電位差だけで決まる(静電気力は保存力)ことも重力と同じで、この性質があるからこそ「電位」という 1 つの数で場所を格付けできる。負電荷は坂を上る向きに押される(海面下へ潜るほど安定)。符号も含めて で計算できる。

答

別解

エネルギー保存の形で言い換えるルート。 他の力がなければ、電場がした仕事はそのまま運動エネルギーになる:

この形を次の「電子の加速」で使う。 は単独の公式というより、電気版のエネルギー保存則の部品である。力学の と並べて整理しておくとよい。

ポイント

  • 位置エネルギー=qV
  • 仕事=q×(電位差)、経路によらない
  • 重力の mgh の電気版

よくある間違い

  • 電位差でなく電位を掛け違える
  • 負電荷の符号処理を落とす
  • 経路の長さを使おうとする