物理 / 電場と電位

充電済みコンデンサーの並列接続(電荷の再分配)

★★★ 応用コンデンサー電荷保存

問題

で充電し、電池から切り離した。これを、充電されていない に並列に接続した。(1) 接続後の共通の電圧 (2) 各コンデンサーの電気量 (3) 接続の前後で失われた静電エネルギー を求めよ。

C₁(充電済)C₂(空)スイッチを閉じる
充電済みの C₁ を空の C₂ に並列接続する
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電池がいないので、頼れる保存則は「電荷の総量」だけ。合わせた電荷が合成容量に乗ると考えて共通電圧を出す。エネルギーを前後で計算して比べると——保存していない。どこへ消えたか。

解答・解説

方針

使える原理は電荷保存(電池なし)。V=Q/(C1+C2)=40 V。エネルギーは保存しない——差は熱。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電池のいない接続問題の背骨は電荷保存である(エネルギーは頼れない——実際、保存しない)。つながった極板の組ごとに電荷の合計を追う。

① 共通電圧。 総電荷 が、並列(電圧共通)の に分配される:

② 各電気量。

③ 失われたエネルギー。

まとめ電荷は保存、エネルギーは目減り」——接続の瞬間に流れた電流が導線のわずかな抵抗で熱を出す。驚くべきことに、失われる割合は抵抗の値によらず回路の容量比だけで決まる()。水槽の水を高い槽から低い槽へつなげると水位が均されて位置エネルギーが減る——あの絵の電気版である。

(1) 電荷保存 に分配され (2) (3) —— が導線の抵抗などで熱として失われた

別解

水槽モデルで数値ごと再現するルート。 底面積 2 の水槽に高さ 100 の水(量 200)。底面積 3 の空水槽とつなぐと、水位は に均される——電圧 40 V と同じ計算である。位置エネルギー(∝ 底面積×水位²/2)は から へ——60 % 減も一致。

水面の波立ち(=電流の熱)として消える——モデルはエネルギーの行き先まで正しく写している。

ポイント

  • 電池なし=電荷保存が背骨
  • V=Q/(C1+C2)
  • エネルギーは必ず目減り(抵抗値によらず)

よくある間違い

  • エネルギー保存で V を出そうとする
  • 電圧が 50 V(単純平均)になるとする
  • 失われた分を 0 とする