物理 / 電場と電位

正三角形の頂点での合成電場

★★★ 応用電場重ね合わせベクトル

問題

1 辺 の正三角形の 2 つの頂点に、 の点電荷が 1 つずつ置かれている。残りの頂点 P での合成電場の大きさと向きを求めよ。 とする。

+Q+QP1 辺 0.30 m の正三角形
2 頂点に +Q。残りの頂点 P での電場は?
ヒントを見る

2 本の電場ベクトルは、それぞれ「電荷から P へ向かう」向き——正三角形の幾何から、なす角は何度か。同じ大きさの 2 ベクトルの合成は、なす角の半分の cos を使うと 1 行で書ける。

解答・解説

方針

各 1.0×10⁵、なす角 60° のひし形合成 E=2E₁cos30°=√3E₁。対称性から向きは垂直二等分線方向。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 電場はベクトル——大きさを出してから、幾何(なす角)で合成する 2 段構えである。対称な配置では「合成の向きは対称軸方向」と先に見抜けると、成分計算が半分省ける。

① 各電荷の電場。 P までの距離はどちらも 1 辺の :

向きは「各電荷から P へ遠ざかる」向き——2 本のなす角は正三角形の頂角と同じ である。

② 合成。 同じ大きさ・なす角 の 2 ベクトルの合成は、対称軸方向に

向きは底辺(2 電荷を結ぶ辺)に垂直で、三角形から遠ざかる外向き(対称性から横成分は打ち消し合う)。

+Q+QPE₂E₁合成 √3E₁
なす角 60° の 2 本を合成。対称軸方向に √3 倍

まとめ 「大きさは公式、向きは幾何」——電場の合成は力の合成(力学)と完全に同じ作法である。同大 2 ベクトル・なす角 の合成 頻出の型( なら 倍、 なら 倍、 なら等倍)——3 つの特別角をセットで覚えておくと速い。

各電荷からの電場は 。2 本のなす角は で、合成 、底辺と垂直に外向き

別解

成分計算で検算するルート。 電荷を 、P を に置く。対称性で 成分は消え、 成分は

幾何の合成(ひし形の対角線)と成分計算——2 つの方法が一致することを一度確かめておくと、対称性が崩れた配置(電荷の大きさが違う等)でも成分計算に安心して切り替えられる。

ポイント

  • 大きさは公式、向きは幾何
  • 同大 2 本・60°→√3 倍
  • 対称軸方向と先に見抜く

よくある間違い

  • 単純に 2 倍する(同一直線でない)
  • なす角を 120° と取り違える
  • 引力の向き(P へ向かう)で描く