物理基礎 / 仕事と力学的エネルギー

荷物を持ち上げる仕事率

★★ 標準仕事率位置エネルギー

問題

質量 の荷物を、 かけて一定の速さで高さ まで持ち上げた。重力加速度の大きさを とする。

(1) 荷物にした仕事を求めよ。

(2) このときの仕事率を求めよ。

ヒントを見る

一定の速さで持ち上げる仕事は mgh。それを時間で割れば仕事率が出る。

解答・解説

方針

仕事は mgh(=位置エネルギーの増加)。仕事率は仕事÷時間。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 一定の速さで持ち上げるとき、手がする仕事は荷物の位置エネルギーの増加分 に等しい(運動エネルギーは変わらないので)。仕事率はそれを時間で割るだけだ。

① 仕事。

② 仕事率。

50 kg25 秒で10 m
50 kg を 10 m 持ち上げる仕事 mgh=4900 J。25 秒でするので仕事率は 196 W

まとめ は電球 個分ほどの仕事率。同じ荷物を半分の時間()で持ち上げれば、仕事は同じ でも仕事率は 倍の になる。仕事は「何をしたか」、仕事率は「どれだけ速くしたか」 — この 2 つを区別するのがこの単元の要だ。

(1) (2)

別解

P=Fv で解くルート(得意な人向け)。 一定の速さで持ち上げるから、速さは 。手の力は重力とつり合って

でも でも同じ。「 秒あたりの仕事」を、仕事の総量から見るか、力と速さから見るかの違いだけだ。

ポイント

  • 一定速度で持ち上げる仕事=mgh(位置エネルギーの増加)
  • 仕事率=仕事÷時間
  • P=Fv でも同じ答え

よくある間違い

  • 仕事と仕事率を混同する(4900 は J、196 は W)
  • 時間で割る代わりに掛けてしまう
  • 運動エネルギーの変化を足す(一定の速さなので運動エネルギーは変わらない)