物理基礎 / 仕事と力学的エネルギー

力学的エネルギー保存(自由落下)

★ 基礎力学的エネルギー保存自由落下

問題

小球を高さ の点から静かに放して自由落下させた。空気抵抗は無視でき、重力加速度の大きさを とする。地面に達する直前の速さを、力学的エネルギー保存の法則を用いて求めよ。

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はじめは位置エネルギーだけ、地面では運動エネルギーだけ。両者が等しいとおくと速さが出る。

解答・解説

方針

空気抵抗がなければ、位置エネルギーと運動エネルギーの和(力学的エネルギー)は一定。落下前後で等式を立てる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 空気抵抗がなければ、位置エネルギーと運動エネルギーの和は一定に保たれる。これが力学的エネルギー保存の法則だ。

はじめ(高い所)は運動エネルギー 、位置エネルギー最大。地面では位置エネルギー 、運動エネルギー最大。位置エネルギーが運動エネルギーに移り変わったと考える。

重要力学的エネルギー保存: 一定(保存力だけがはたらくとき)

① 保存則を立てる。

地面を基準面とし、はじめの状態(高さ 、速さ )と地面での状態(高さ 、速さ )で

② 速さを求める。

両辺の が消えて

位置E(最大)はじめ(高さ 1.8 m)運動E(最大)地面直前位置エネルギー運動エネルギー
落下すると、位置エネルギーがそっくり運動エネルギーに変わる(合計は一定)

まとめ 結果 は、前単元で等加速度の公式()から出したものと同じ。同じ答えに 2 つの道(運動の式・エネルギーの式)で行き着いた。エネルギーで解くと、途中の時間や加速度を経由せず高さと速さだけで結べるのが強みだ。

(約 )

別解

運動の公式と比べるルート(つながりの確認)。 前単元なら を入れて

エネルギー保存 の両辺を で割ると、ちょうど になる。エネルギー保存の法則は、運動方程式を積み重ねたものと同じ内容を、別の言葉で述べているにすぎない。どちらで解いても矛盾しないことを確かめておくと安心だ。

ポイント

  • 空気抵抗なし=力学的エネルギー保存
  • 位置エネルギー ⇄ 運動エネルギーの移り変わり
  • v=√(2gh) は運動の公式と一致

よくある間違い

  • エネルギー保存の式で片方だけ ½ を忘れる()
  • を暗算で 6 や 17 などにする(約 5.9)
  • 空気抵抗があっても保存則を使ってしまう(抵抗があると力学的エネルギーは保存しない)