物理基礎 / 仕事と力学的エネルギー

重力による位置エネルギー

★ 基礎位置エネルギー重力

問題

質量 の物体が、地面から高さ の位置にある。地面を基準面とし、重力加速度の大きさを とする。この物体がもつ重力による位置エネルギーを求めよ。

ヒントを見る

高いところにある物体がもつエネルギーは U=mgh。h は「基準面からの高さ」だ。

解答・解説

方針

重力による位置エネルギーは U=mgh。基準面(どこを高さ 0 にするか)を確認してから代入する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 高いところにある物体は、落ちることで仕事をする能力をもつ。この「高さのエネルギー」が重力による位置エネルギーだ。

大事なのは基準面。「どこを高さ とするか」を決めて初めて値が決まる。この問題では地面が基準だ。

公式重力による位置エネルギー (: 基準面からの高さ)

① 代入する。

基準面(高さ 0)3.0 kg5.0 mU=mgh
基準面から高さ 5.0 m にある物体の位置エネルギー U=mgh

まとめ 位置エネルギーの値は基準面の取り方で変わる(地面基準なら の台の上を基準にすれば )。でも心配いらない。問題で本当に必要なのは位置エネルギーの差(=高さの変化)で、これは基準面をどこにとっても同じになるからだ。基準面は計算しやすい場所に自由に決めてよい。

別解

重力がした仕事から見るルート(前問との接続)。 位置エネルギー は「その高さまで持ち上げるのに要した仕事」であり、また「そこから基準面まで落ちるときに重力がする仕事」でもある。

地面まで落ちれば、重力は の仕事をして、この位置エネルギーがまるごと運動エネルギーに変わる。位置エネルギーは「まだ使っていない、蓄えられた仕事」だと見ると意味がつかめる。

ポイント

  • 位置エネルギー U=mgh
  • 基準面(高さ 0 の位置)を決めて計算
  • 問題で効くのは位置エネルギーの差(基準面によらない)

よくある間違い

  • 基準面を決めずに h を勝手に決める(問題文の基準面に従う)
  • g を掛け忘れて とする
  • 位置エネルギーの絶対値に意味があると思い込む(意味があるのは差)