物理基礎 / 仕事と力学的エネルギー

運動エネルギー

★ 基礎運動エネルギー

問題

質量 の物体が速さ で運動している。この物体の運動エネルギーを求めよ。

ヒントを見る

運動している物体がもつエネルギーは K=½mv²。速さは 2 乗することに注意。

解答・解説

方針

運動エネルギーは K=½mv²。速さの 2 乗に比例する点に注意して代入する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 動いている物体は、他の物体に仕事をする能力をもつ。この「動きのエネルギー」が運動エネルギーだ。

公式運動エネルギー (: 質量、: 速さ)。単位は

① 代入する。

vKO3.06.0936
運動エネルギー K は速さ v の 2 乗に比例。v が 2 倍(3→6)で K は 4 倍(9→36)

まとめ 大事なのは速さの 2 乗に比例すること。速さが 倍になると運動エネルギーは 倍だ。だから制動距離(止まるまでの距離)も速さの 乗に比例する — 前単元でブレーキの問題に出てきた事実と、ここでつながる。運動エネルギーは、物体が動くことで蓄えている「仕事の貯金」のようなものだ。

別解

仕事から作るルート(得意な人向け)。 静止した質量 の物体に一定の力 を加え、距離 で速さ にしたとする。 かつ だから

つまり運動エネルギー は「静止からその速さにするのに必要な仕事」そのもの。公式の の出どころ()まで見えると、丸暗記から卒業できる。

ポイント

  • 運動エネルギー K=½mv²(単位 J)
  • 速さの 2 乗に比例(速さ 2 倍でエネルギー 4 倍)
  • 「静止からその速さにする仕事」に等しい

よくある間違い

  • 速さを 2 乗せず とする(v は 2 乗)
  • を忘れて 72 J とする
  • 運動量 mv と混同する(運動量は向きつき・v の 1 乗、運動エネルギーは向きなし・v の 2 乗)