物理基礎 / 波の性質と音
音の反射で壁までの距離を測る
問題
船が汽笛を鳴らすと、前方の崖で反射した音(こだま)が 後に返ってきた。このとき船は止まっているものとし、音の速さを とする。
(1) 崖までの距離を求めよ。
(2) もし船が崖に向かって進んでいたら、こだまが返るまでの時間は より長くなるか短くなるか。
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(1)音は崖まで往復する。往復距離=速さ×時間、片道はその半分。(2)船が近づくと、こだまが戻る先(船)も近づいている。
解答・解説
方針
(1)音は往復するので距離=v×t/2。(2)船が近づくと帰りに進む距離が短くなり、往復時間が短くなる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 こだまは往復する。距離は往復距離を で割る。(2)は船が動く効果で、定性的に考える。
① 崖までの距離。
往復距離は 。片道(崖までの距離)はその半分。
② 船が近づく場合。
汽笛を鳴らした後、こだまが戻ってくる先の船が崖に近づいている。すると音の帰りの距離が短くなるので、往復にかかる時間は より短くなる。
まとめ 静止しているときは「往復距離 ÷ 」で距離が出る。船が動くと往復の幾何が変わり、時間が変化する — これは次に学ぶドップラー効果(動く観測者・音源で振動数や到達時間が変わる)につながる考え方だ。音速自体は変わらず、距離(幾何)が変わることで時間が変わる、と整理する。
答
(1) (2) 短くなる(帰りの距離が縮むため)
別解
片道の時間で見るルート(検算)。 往復 なら、静止していれば行きと帰りは対称で片道 。距離は 。
(2)は、船が近づくと帰りの片道が より短くなる(音が船に早く追いつく)ので、合計時間が短縮。「行きは同じでも帰りが縮む」と分けて考えると向きがわかる。
ポイント
- こだまは往復(距離=vt/2)
- 船が近づくと帰りの距離が縮み、時間が短くなる
- 音速は不変、距離(幾何)が時間を変える(ドップラー効果へ)
よくある間違い
- 往復を忘れて距離を 680 m とする(片道は半分)
- 船が動くと音速が変わると思う(音速は不変)
- 近づくと時間が長くなると向きを誤る