物理基礎 / 力と運動の法則

重さと質量

★ 基礎重力質量

問題

質量 の物体がある。地球上の重力加速度の大きさを 、月面上の重力加速度の大きさを とする。

(1) 地球上でこの物体にはたらく重力の大きさを求めよ。

(2) 月面上でのこの物体の質量と、はたらく重力の大きさを求めよ。

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「質量」と「重さ」は別の量。場所を変えたときに変わるのはどちらだろうか。重力の大きさは W=mg で計算する。

解答・解説

方針

重さ(重力の大きさ)は W=mg。質量は物体そのものの量で、場所によって変わらない。この区別が問題の核心。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「質量」と「重さ」の区別がこの問題のすべてだ。

質量 は物体そのものに備わった量で、どこへ持って行っても変わらない。重さはその場所の重力の大きさ で、 が変われば変わる。

公式重力の大きさ (: 質量 kg、: 重力加速度)

① 地球上の重力。

② 月面上では。

質量は場所によらないから のまま。重力は

地球上の約 分の になる。

2.0 kg19.6 N地球2.0 kg3.2 N
質量は同じ 2.0 kg。重さ(重力)は場所で変わる — 地球 19.6 N、月 3.2 N

まとめ 単位にも注意。質量は kg、力(重さ)は N。「体重 」という日常のことばは質量の値で、その人にはたらく重力は約 だ。物理では kg と N を混ぜないことが第一歩になる。

(1) (2) 質量 (変わらない)、重力

別解

比で見るルート(苦手な人向け)。 は「重さは に比例する」と読める。月の は地球の 倍(約 分の )。

だから重さも 。個別に計算しなくても、比で一気に移れる。

ポイント

  • 質量は場所によらず、重さ W=mg は場所で変わる
  • 質量の単位は kg、力の単位は N
  • 月面の重力は地球の約 6 分の 1

よくある間違い

  • 月面で質量も 6 分の 1 になると答える(変わるのは重さだけ)
  • 重さを 2.0 N と答える(kg の値をそのまま N にしない。g を掛ける)
  • の単位を N と書く( は加速度で m/s²)