数学B / 漸化式と数学的帰納法

1次式を含む漸化式

★★★★ 難関漸化式1次式型

問題

で定まる数列 の一般項を求めよ。

ヒントを見る

右辺の に対応して、 次式 の項が現れると予想する。 とおいて漸化式に代入し、 を係数比較で決める。

解答・解説

方針

右辺の ( 次式)に対応して、特殊解を ( 次式)の形で予想する。 とおき、漸化式に合うよう を決め、初項で を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 。右辺の さえなければ公比 の等比数列だ。

その ( 次式)が加わったぶん、一般項にも 次式の項が現れると予想する。

そこで とおく。 が等比のなごり(斉次解)、 に対応する分(特殊解)。

漸化式に代入し、 の係数と定数を合わせて を、初項で を決める。

重要 型は、特殊解を 次式 で予想する

① 特殊解を予想する。 とおき、 に代入する。 次式の部分だけ見ると

の係数: より 。定数: より 。よって特殊解は

② 初項で を決める。 より 。よって

(検算:。漸化式 と一致。)

まとめ: 次式を含む漸化式は「特殊解を 次式 で予想 + 斉次解 」。係数比較で 、初項で と整えるときれい。

発展 — 一歩先へ。 右辺に加わるもの(非斉次項)が 次式なら、特殊解も 次式でおくのが原則。 なら なら なら 次式、という具合だ。

ただし例外がある。非斉次項が斉次解と同じ形( など)のときは、特殊解の次数を つ上げる。ここでも「共鳴」が起きる。

この「斉次解 特殊解」「非斉次項の形に合わせて特殊解をおく」枠組みは、線形微分方程式とまったく同じ。離散版の未定係数法だ。

別解

別解 — 階差をとって を消す(得意な人向けの視点)。 特殊解を予想せずとも、 個ずらして引けば厄介な が消せる。

の添字を つ上げた から、もとの式を引く。

(階差)とおくと 。これは特性方程式型で、 と等比化できる。

だから 、すなわち 。これを初項に積み上げると

特殊解を予想する本解と同じ。 次式が邪魔なら「ずらして引いて消す」のも定番の一手だ。

ポイント

  • 特殊解 を予想、係数比較で
  • 初項で

よくある間違い

  • 特殊解を定数 だけで予想し、 次の項 を落として係数比較が合わなくなる。
  • の展開・整理を誤り、 を出せない。
  • 初項の代入 から を求める部分で、 を取り違える。