数学B / 漸化式と数学的帰納法

隣接3項間漸化式(異なる2解)

★★★★ 難関3項間漸化式特性方程式

問題

で定まる数列 の一般項を求めよ。

ヒントを見る

項間漸化式は特性方程式 を解く。異なる 解が出たら、一般項は の形。初項・第 項で係数決定。

解答・解説

方針

特性方程式 の解 を使い、 とおく。 の条件から を連立で決める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 のような 項間漸化式は、 つの等比数列の重ね合わせで書ける。

その公比を教えてくれるのが特性方程式 次方程式の係数が、漸化式の係数 にそのまま対応する。

解くと の異なる 解。だから一般項は の形になる。

あとは の値を代入して、 を連立で決めるだけ。

定理 項間漸化式 の特性方程式は 。異なる のとき

① 特性方程式。 、すなわち より 。よって

② 係数を決める。 より

:。よって

③ 一般項。

(検算:。)

まとめ: 項間漸化式は「特性方程式 → 異なる 解なら 」。 を公比とみて、初項・第 項で係数を連立。重解の場合は形が変わる(そのときは別扱い)。

発展 — 一歩先へ。 さらに視点を上げると、 を次々に送る線形変換とみたとき、特性方程式の はその行列の固有値にあたる。

一般項が「固有値の 乗の重ね合わせ」になるのは、対角化して各固有方向に分けて考えられるからだ。

項間にかぎらず、線形漸化式の一般項はいつでも特性方程式(固有方程式)の解で決まる。異なる解なら累乗の和、重解なら 倍の項がつく、という違いも固有値の重複度で説明できる。

別解

別解 — 通りの因数分解で解く(特性方程式の正体)。 特性方程式を暗記せずとも、漸化式そのものを因数分解すれば公比が見える。

と書ける。右辺を展開すると で、確かに一致する。

これは「 が公比 の等比数列」を意味する。 とおくと だから

同じ式を とも因数分解できる。 とおくと

つの式を引き算すると 。よって

特性方程式 は、この 通りの因数分解の公比そのもの。だから「 解を公比とする等比の重ね合わせ」で一般項が書けた。

ポイント

  • 特性方程式

よくある間違い

  • 特性方程式を のように定数項の符号を誤り、解を取り違える。
  • 一般項を ( 乗)とおき、初項 との対応( 乗)を混同して係数を誤る。
  • 条件のうち片方だけで を決めようとし、連立を立て損ねる。