数学B / 漸化式と数学的帰納法
3項間漸化式(重解)
問題
、、 で定まる数列 の一般項を求めよ。
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次方程式が重解になる特殊ケース。等比の式が 本しか作れないが、その式の両辺をあるもので割ると等差数列に化ける — 底が重なる型と同じ発想が使える。
解答・解説
方針
特性方程式 が重解 をもつ場合。重解のときは が公比 の等比数列になることを使い、そこからさらに が等差数列になることを導く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 項間の特性方程式 を解くと、重解 になる。
解が つしかないと、いつもの「 本の等比を作って引く」が使えない。等比の式は の 本しか作れない。
その 本 は公比 の等比。これを で割ると、今度は等差数列が現れる。
「重解では等比が 本、あとは割って等差に落とす」。底が重なる指数型と同じ逃げ道だ。
① 特性方程式を解く。 より 、重解 。
② を等比数列にする。 重解のとき は公比 の等比数列。初項 。
③ 両辺を で割る。 。 とおくと
公差 の等差数列。初項 。
④ に戻す。
まとめ: 項間で特性方程式が重解になると、 本の等比数列が作れない。代わりに ()を作り、 で割って を等差数列にする。結果は の形になる。
発展 — 一歩先へ。 答え には、数え上げの意味がある。 人から委員会を選び、その中で委員長を 人決める場合の数だ。
委員長を先に 通りで選ぶ。残る 人はそれぞれ委員会に入れるか入れないかの 通りずつだから 。かけて になる。
式で言えば 。漸化式から出た値が、じつは「 人の委員会に委員長 人」を人数 で合計したものと同じ、という別の顔をもっている。
別解
別解 — 重解の一般形 を先においてしまう(得意な人向けの視点)。 重解のときの一般項は「 次式 累乗」の形になる、という事実を使う。
とおく。特性方程式が重解 をもつので、この形はどんな でも漸化式 を満たす。
あとは初項で を決める。、 より
引き算して 、。よって
本解と同じ答え。等比を作って割る本解に対し、こちらは重解の一般形を先に置いて係数だけ決める発想だ。
ポイント
- 特性方程式が重解 → 。
- を作り、 で割って等差に。
よくある間違い
- 特性方程式が重解なのに異なる 解のつもりで とおき、 項が重なって係数が決まらない。
- の初項 を取り違え、等比の初項を誤る。
- の初項を とし(正しくは )、切片がずれる。