数学B / 統計的な推測

母比率の信頼区間

実戦編統計的な推測母比率信頼区間標準偏差単元横断

問題

ある政策への賛成率を調べるため 人を無作為に抽出したところ、 人が賛成であった。母比率(全体の賛成率)に対する信頼度 の信頼区間を求めよ。標準正規分布で とする。

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標本比率 。標準偏差 。信頼区間 標準偏差。

解答・解説

方針

標本比率 を求め、その標準偏差 を計算する。信頼区間は

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 母比率の信頼区間は、標本比率 を中心に、その散らばりぶんだけ幅をとる。

まず 。標本比率の標準偏差(標準誤差)は で計算する。

信頼度 の区間は 。数値を入れれば区間が確定する。

重要母比率の 信頼区間

① 標本比率。

② 標準偏差。 ③ 信頼区間。 すなわち

xyO−1.961.9695%
母比率の信頼区間: p̂=0.5 ±1.96×0.025(標準正規の中央95%)

まとめ 、標準偏差 信頼区間 。母比率(信頼区間)と標準偏差の計算の融合。

発展 — 一歩先へ。 で最大になるので、賛否が拮抗しているときほど信頼区間は広い(=結論が出しにくい)。逆に賛成率が のように偏っていれば、同じ標本数でも区間は狭くなる。「接戦ほど当落予想が難しい」という選挙報道の感覚は、この の山に裏打ちされている。

標本比率 。標準偏差 。信頼区間 、すなわち

別解

別解 — 区間の「幅」から必要な人数を逆算する(得意な人向けの視点)。 求めた区間 の幅は約 、およそ ポイント。この幅がどこから来るかを、標本数 の目で見る。

幅の半分(誤差の限界)は のとき最大 をとる。つまり賛成率がちょうど半々のとき、区間は最も広くなる。

逆に「誤差を ポイント以内にしたい」なら、最悪評価

世論調査で「約人」がよく使われるのは、この 精度に対応するからだ。本問の 人は の精度、と読める。区間を「出して終わり」でなく、幅と人数の関係で捉えると調査の設計まで見える。

ポイント

  • 標本比率
  • 標準偏差

よくある間違い

  • 標準誤差を でなく とする( で割って根号)。
  • の計算を誤る()。
  • を四捨五入しすぎて区間の端がずれる。