数学B / 統計的な推測

母比率の信頼区間

★★★★ 難関母比率の推定信頼区間

問題

ある政策への賛成について、 人を無作為に調査したところ 人が賛成した。母比率 に対する信頼度 の信頼区間を求めよ。ただし を用い、必要なら を用いてよい。

ヒントを見る

標本比率 。母比率の 信頼区間は「」。根号の中を計算する。

解答・解説

方針

標本比率 。母比率の 信頼区間は 。数値を代入する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 母比率の信頼区間も、公式「」への代入。

まず標本比率 を出す。 人のうち賛成 人の割合だ。

次に根号の中 を計算する。ここで が標本比率のばらつきを表す。

その平方根に を掛けたものが幅。 の左右に振り分ける。

公式母比率の 信頼区間:

① 標本比率。

② 幅を計算する。 。根号の中は

③ 区間を作る。

xyO−1.961.9695%
母比率の信頼区間: p̂ ±1.96×√(p̂(1−p̂)/n)(標準正規の中央95%)

まとめ:母比率の信頼区間は「」。、根号の中 を計算して幅 。標本が大きいほど区間は狭くなる。

発展 — 一歩先へ。 本当は未知の母比率 でばらつき を測りたい。だが が分からないので、その推定値 で代用している。 が大きければこの近似はよく効く。

区間の幅は が大きいほど広い。 で最大 になる。つまり賛否が拮抗しているときが、いちばん推定しにくい。

必要な標本の大きさを見積もるときは、この最悪の場合 を使う。次の問題(必要標本数の決定)へまっすぐつながる考え方だ。

(およそ )

別解

別解 — 最悪の場合で安全側に見積もる(得意な人向けの視点)。 を使わず、ばらつきを最大に見積もった保守的な区間も作れる。

のとき最大の 。この最大値で根号の中を置きかえると

区間は 、すなわち

をそのまま使う本解の幅 より、こちらの幅 は少し広い。 から離れているぶん、実際のばらつきは最大より小さいからだ。真の が分からない不安があるときは、この安全側の見積もりが役に立つ。

ポイント

  • 、区間

よくある間違い

  • 根号の中を でなく だけにする。
  • 根号の中で で割るのを忘れる。
  • の約分を誤り、 を出せない。