数学B / 統計的な推測

二項分布の確率

★★★★ 難関二項分布確率

問題

個のさいころを 回投げるとき、 の目が出る回数を とする。 は二項分布 に従う。 を求めよ。

ヒントを見る

の確率の和。

解答・解説

方針

二項分布の確率は を計算する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 反復試行の確率は、二項分布の公式 にそのまま当てはめる。

は、この公式を で計算するだけ。

は「 回以上」だから、 の確率を足す。

を、それぞれ正しい回数だけ累乗するのが要。

公式二項分布 :

の和。

012348/27
B(4,1/3) の分布。P(X=2)=8/27

まとめ:二項分布の確率は公式に代入するだけ。 のような「以上」は、該当する ()の確率をすべて足す。 の指数を取り違えないのが要。

発展 — 一歩先へ。 この分布は期待値 、いちばん出やすい回数(最頻値)は 回。 だから、山は左に寄って右にすそを引く。

分布全体を分母 でそろえると 。分子の和が で、確率の総和が になることが一目で確かめられる。

この分子 を二項展開したときの各項に対応する。二項分布の名の由来がここにある。総和が かどうかは、確率計算の最良の検算になる。

別解

別解 — 分布を全部書き出して読む(苦手な人向けの整理ルート)。 どの確率を足すか迷うなら、 から まで全部そろえてしまう。分母を でそろえると見やすい。

分子の和は 。総和がちょうど で、書き間違いがないと確かめられる。

ここから

必要な確率だけ計算する本解と同じ。全部そろえると計算量は増えるが、「足し忘れ」「余事象の取り違え」が起きない。分母をそろえて分子だけ足すのがミスを防ぐコツ。

ポイント

よくある間違い

  • の指数を逆にする。
  • だけにして、 を足し忘れる。
  • と誤り、係数を取り違える。