数学B / 統計的な推測
二項分布の期待値・分散からn,pを求める
問題
確率変数 が二項分布 に従い、、 である。 と の値を求めよ。
ヒントを見る
二項分布の期待値 と分散 。この つの比をとると が出る。 が分かれば から 。
解答・解説
方針
二項分布では 、。 から が出て、 から が決まる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 二項分布 では期待値が 、分散が 。
未知は の つ、与えられた条件も つ(、)。数はそろっている。
ここで無理に連立するより、分散を期待値で割るのがうまい。 となって、 が単独で出る。
が分かれば から が決まる。比をとって未知を つずつ剥がすのがコツ。
公式二項分布 :、
① 比をとって 。
よって 。
② を求める。 、 より
よって 、。
(検算:、。)
まとめ:二項分布の逆問題は「、 の比 」で を先に出す。あとは から 。 つの式の比をとると片方の未知が消える、という定石。
発展 — 一歩先へ。 比 は必ず より小さい。だから二項分布ではいつも分散が期待値より小さい()。
これは二項分布の指紋のようなもの。たとえばポアソン分布では 、負の二項分布では になる。分散と期待値の比を見るだけで、どんな型の分布かをある程度見分けられる。
現実のデータで「ばらつきが期待値より大きい(過分散)」なら、単純な二項では説明しきれない、という診断にも使える考え方だ。
答
、
別解
別解 — 差 から を出す(得意な人向けの視点)。 比のかわりに引き算でも が取り出せる。
。つまり 。
数値を入れると だから 。
あとは 、 から 。
比 で出す本解と同じ。 という関係は、 を共通因数にくくり出す発想で、 式から を消さずに直接引き出せるのが小気味よい。
ポイント
- → 。
- → 。
よくある間違い
- 分散を と誤る(正しくは )。
- 比 をそのまま と取り違え、 としてしまう。
- の割り算を誤り、 などとする。