数学B / 数列

ガウス記号の和(値ごとの群れ)

最難関編ガウス記号群れで数える

問題

を求めよ。ただし を超えない最大の整数を表す。

ヒントを見る

と順に足すのではなく、 の値が同じ をまとめてしまえないか。値が になる は何個あるか — 平方数と平方数の間の幅を数えてみると。

解答・解説

方針

は平方数をまたぐたびに1増える階段。 の順に足さず、値が になる の群れ( 個)ごとにまとめて足す。端の だけ群れが切れることに注意。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は、 が平方数に達するたびに1増える階段状の量だ。

こういう和は の順ではなく、同じ値をとる の群れごとに「(値)×(個数)」で足すのが正しい向き。値が になるのは のときで、個数は 個ある。

ただし上限 では、 の群れが始まった直後に切れる。端の群れだけ別扱いする。

重要階段状の量の和は「値ごとの群れ」で: となる 個(区間 の幅)
k1491625値1(3個)値2(5個)値3(7個)値4(9個)
値が同じ k の群れ: [√k]=m となるのは m² ≤ k < (m+1)² の 2m+1 個。平方数 1, 4, 9, 16, 25 が群れの境目

① 群れの構造。 の群れは丸ごと入り、それぞれ 個。 の1個だけ( 以降は範囲外)。個数の検算: でちょうど100個。

② 群れごとに足す。

だから

まとめ: 「 で足す」を「値 で足す」に入れ替える — 足す順番の交換が急所。群れの幅 (平方数の間隔)と、端の群れの切れ目の2点を押さえれば、ガウス記号の和は等差・等平方の和に翻訳される。

発展 — 一歩先へ。 交換ルートの式 は、「階段の和=長方形領域の格子点の個数」という見方そのもの。この格子点の数え方は、双曲線の下の格子点(約数の個数の和)など、ガウス記号がらみの和の万能工具になる。

別解

数える向きを交換する(端の場合分けが消える)。 の正体は「 以下の平方数の個数」、すなわち

だから和は、条件 を満たす の総数。これを ごとでなく ごとに数え直すと、 を固定したとき から までの 個:

本解で必要だった「端の群れ( が1個だけ)の別扱い」が、この向きでは自動的に処理される( のとき 個と式が勝手に数える)。

群れで数える(本解)と、向きを交換する(本ルート)。同じ二重数えの表を縦に読むか横に読むかの違いで、場合分けの少ない側を選べるのが交換の強みだ。

ポイント

  • の群れは 個()。
  • の群れの1個だけ(端の別扱い)。

よくある間違い

  • 端の群れを丸ごと 個として の寄与を にする( の1個だけ。 の過大)。
  • 群れの幅を とする(。個数の検算 で防げる)。
  • とする(ちょうど平方数のときの値)。