数学B / 数列

等差数列の和の最大

★★ 標準等差数列最大

問題

初項 、公差 の等差数列について、初項から第何項までの和が最大になるか。また、その最大値を求めよ。

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公差が負なので、項はいつか負になる。和が最大になるのは『正の項を足し切った瞬間』— どの項まで正かを不等式で調べよう。

解答・解説

方針

公差が負なので、項はだんだん小さくなり、やがて負になる。和が最大になるのは「正の項を足し終わったところ」まで。 を満たす最後の を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 公差が負だから、項は とだんだん減り、いつか負になる。

和が最大になるのはいつか。正の項を足しているうちは和が増え、負の項を足し始めると減る。 だから「正の項を足し終わった瞬間」が最大だ。

一般項 以上である最後の を探す。 — 第 項までが正()、第 項から負()。よって第 項までの和が最大になる。

重要和が最大になるのは、項が正である間まで足したとき( の最後の )

① 一般項を求める。

② 正の項の範囲を調べる。 となる を求める。

よって 。正の項は第 項まで。第 項まで足すと和が最大。

③ 最大値を求める。

123456789
項 a_n=23−3n。第7項(=2)まで正、第8項から負 → 第7項までの和 S₇ が最大

まとめ:公差が負の等差数列の和は「正の項を足し切ったところで最大」。 の最後の を求めればよい。負の項を足し始めると和は減っていく、というイメージだ。

発展 — 一歩先へ。 もし となる項がぴったり存在したら( が整数解を持つ場合)、その項を足しても和は変わらず、「第 項まででも第 項まででも最大」という答えになる。境界の等号の扱いが答えの書き方まで変える — 端の検分の癖はここでも生きる。

別解の 次関数の見方は、そのまま応用問題(和がはじめて負になる の最大が与えられて公差を逆算する等)につながる。数列の和を「 の関数」として扱えるようになると、数列とグラフの つの武器を同時に持てる。

項までの和が最大で、最大値は

別解

そのものを の式にして、 次関数として眺める道もある。

これは上に凸の放物線( 次関数)。頂点は

ただし は自然数だから、頂点にいちばん近い整数 で最大。

「項の符号で見る」(本解)と「和のグラフの頂点で見る」(この別解)は同じ答えを別の景色で出す。実は つはつながっている — の増減の境目( の符号が変わる場所)が、まさに放物線の頂点の近くだ。和の増減を項の符号が握っている、という数列の基本構造がここに見える。

ポイント

  • 和の最大は の最後の まで。
  • 負の項を足すと和は減る。

よくある間違い

  • を四捨五入して第 項までとする( を足すと減る)
  • でなく で数えても今回は同じだが、 の項がある数列では「そこまで足しても同じ最大」になることを見落とす
  • 最大値を聞かれているのに項数 だけ答えて を出さない