数学B / 数列
等比数列の和(公比の場合分け)
問題
を求めよ。ただし は実数の定数とする。
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等比の和の公式には、使えない場合が つだけある — 分母が になるのはどんなときか。その場合を別扱いにするのがこの問題の主題。
解答・解説
方針
初項 、公比 の等比数列の和。ただし等比数列の和の公式は公比が のとき使えない(分母が になる)。 と で場合分けする。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 初項 、公比 の等比数列の和 — 公式一発に見えるが、罠がひとつある。
等比の和の公式 は、分母に がいる。 だと分母が になって、公式そのものが使えない。
だから と で場合分けする。 のときは全項が だから、和は単純に 。「文字の公比を見たら、まず かどうかを疑う」— 等比数列でいちばん落としやすい急所だ。
初項 、公比 、項数 の等比数列の和。
① のとき。 すべての項が 。 個の を足す。
② のとき。 公式が使える。
まとめ:公比に文字が入ったら、必ず の場合を別に考える。公式の分母 が になるからだ。 のときは「 を 個」で和は 。この場合分けが答案の完成度を決める。
発展 — 一歩先へ。 を特別扱いしたが、実は は の極限でちゃんと に近づく(分子も分母も に向かうが、比は に落ち着く)。場合分けの つの答えは、断絶しているのではなく連続につながっている — 数IIIの極限を学ぶと、この風景が見えるようになる。
また なら、 を限りなく大きくすると で、和は に近づく。無限等比級数の公式の入り口も、この 問の中にある。
のとき 、 のとき
別解
この和の公式、実は因数分解の公式の「読み替え」だ。
よく知っている因数分解
の右側のカッコが、いま求めたい和 そのもの。つまり
なら で割って 。 のときは両辺が となって の情報が消える — 割り算ができない理由が、因数分解の目にははっきり見える。
等比の和の公式を忘れても、 の親戚だと思い出せれば、その場で復元できる。「和の公式」と「因数分解の公式」が同じものの表裏だと知っておくと、記憶が二重に強くなる。
ポイント
- 公比が文字 → と で場合分け。
- のとき和 項数 。
よくある間違い
- の場合分けを忘れ、 だけで答える(分母 の見落とし)
- 項数を数え違える( までで 項。指数の最大 と項数 を混同)
- のときの和を とする( が 個で )