数学B / 数列

階差数列

★★ 標準階差数列

問題

数列 で、階差数列(となり合う項の差)が で与えられている。一般項 を求めよ。

ヒントを見る

階差から一般項に戻すには、初項に階差を積み上げる。何個目まで足すか(和の上端)が要注意ポイント — 第 項に着くまでに、差はいくつあるだろう。

解答・解説

方針

階差 が分かるとき、 では 。和の上端が であることに注意。最後に でも成り立つか確認する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 分かっているのは「初項」と「となりとの差」。差を積み上げれば、どの項にもたどり着ける。

は、 に差 を順に足したものだ。

注意点は つ。和の上端は でなく (差は 個しかない)。そして、この式は で作ったものだから、最後に でも成り立つかを確認する。

公式階差数列 のとき、

① 公式にあてはめる()。 階差は 。和の上端は

② 和を計算する。

を確認する。 となり、与えられた と一致。よってすべての で成り立つ。

まとめ:階差が分かれば「初項 + 階差の和」で一般項が出る。和の上端が (項の差は 個)なのが最重要。最後に でも合うか確認する習慣をつける。

発展 — 一歩先へ。 から始めて奇数を足すと平方数になる」は、図で見ると美しい。 の正方形に、L 字型のタイル( 個)を貼り足すと の正方形になる — 古代ギリシャで「グノーモン」と呼ばれた図形的事実が、この問題の正体だ。

一般に、階差が 次式なら元の数列は 次式、階差が 次なら元は 次。微分と積分の関係( 回積分すると次数が 上がる)の離散版が、階差数列と和の関係になっている。

別解

公式に入る前に、数列を数項書き出してみる — これだけで答えが見えてしまう。

。差は と奇数が続くから

— 平方数だ。 と予想できる。

予想が本当に正しいかは、階差に戻して確かめる。 なら

与えられた階差と完全に一致し、初項 も合う。階差と初項が一致すれば数列は 通りに決まるから、これで確定だ。

「書き出す → 予想する → 条件に戻して確かめる」は、公式ルートの検算にも、公式を忘れたときの非常口にもなる。

ポイント

  • ()。上端は
  • 求めた式が でも成り立つか確認。

よくある間違い

  • 和の上端を にしてしまう(差は から まで 個)
  • で導いた式を で確認せずに答える
  • の計算で、公式の に置き換え忘れる