数学B / 数列

和の極限を無理関数の定積分で(区分求積法)

実戦編数列極限区分求積法定積分単元横断

問題

極限 を求めよ。

ヒントを見る

すでに ( の式)の形。 の定積分になる。この積分は で表せる。

解答・解説

方針

の形なので、 の定積分に読み替える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 という形は、区分求積法の合図だ。

区間 等分し、各小区間で高さ の短冊を足している。 で、これは定積分 に近づく。

ここでは 。和の極限を積分に翻訳したら、あとは原始関数を思い出すだけだ。

定理区分求積法

① 定積分に直す。 とみて

xyO11→ log(1+√2)
和 (1/n)Σ 1/√(1+(k/n)²) は y=1/√(1+x²) を [0,1] で n 本の長方形に刻んだ面積。n→∞ で ∫₀¹ dx/√(1+x²)=log(1+√2)。

② 積分を計算する。 だから、原始関数は 。よって

まとめ は迷わず定積分へ。無理関数 の積分は 。数列の和・積分・対数がつながって

発展 — 一歩先へ。 は、原点から傾き まで単位円…ではなく双曲線 上を進む「双曲線角」に対応する。 という値は で、円の に対する双曲線版。円と双曲線が、また別の場所で対になっている。

区分求積で

別解

別解 — 原始関数 を思い出す(積分を直接計算するルート)。 区分求積で に直したあと、原始関数を書き下す。

の原始関数は (逆双曲線関数 )。 の置換でも の置換でも導ける。

区分求積で「和を積分に」翻訳するのが本問の主眼だが、翻訳した先の積分を実際に計算できてこそ値が出る。 型の積分は 、と覚えておくと速い。

ポイント

  • は区分求積で
  • の原始関数は
  • 極限値は

よくある間違い

  • の読み取りを誤る(、積分区間は )。
  • (短冊の幅)を忘れ、和そのものが発散すると勘違いする。
  • 原始関数を 型と取り違える()。