数学B / 数列
3項間漸化式でチェビシェフ多項式(cos36°を求める)
問題
とおく。(1) を示せ。
(2) これを用いて を の式で表し、 の値を求めよ。
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(1) と を足すと積和で が出る。(2) なら 。 の値は?
解答・解説
方針
(1) 積和公式で 。(2) 漸化式で を の多項式に順に作り、 を使う。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 という数列 には、隣どうしをつなぐ関係がある。積和の公式で 。
これを で書けば という3項間漸化式。 を掛けて前を引くだけだ。
、 から回すと、 が の多項式で書ける(チェビシェフ多項式)。 となる を代入すれば、 の方程式が立つ。
① 漸化式を示す。 積和公式より 。両辺を 倍すると 、すなわち 。
② を多項式にする。 とおく。 から漸化式で だから 。
③ で解く。 より 。 とおくと は解( 側)なので で割ると 、これは と平方になる。よって 、。 だから
まとめ の3項間漸化式でチェビシェフ多項式を作り、 という“角の特別な関係”を代入して の方程式に落とす。因数分解が平方になり 。数列・三角・方程式の三重の融合。
発展 — 一歩先へ。 を多項式で表したものがチェビシェフ多項式 ()。 に が現れるのは、 等分の角が黄金比 と結びつくから。正五角形の作図可能性の核心にある値だ。
積和で3項間漸化式を得る。。 で を解いて 。
別解
別解 — と の和と積で2次に落とす(得意な人向けの高い視点)。 、 の2つだけに注目する。
和は、 と の関係から (和積 を計算するか、 を使う)。積は ( 倍角と積和で出る)。
差 ・積 を満たす は
正で大きい方が 、小さい方が 。
5次のチェビシェフ多項式(本解)を経由せず、 数の対称式だけで が出る。 と黄金比が結びつくのも、この の出現からだ。
ポイント
- 積和公式から の3項間漸化式が出る。
- 漸化式を回すと が の多項式(チェビシェフ)になる。
- を使い方程式化、。
よくある間違い
- 3項間漸化式で交差項 を落とし、 と誤る(積和の が本質)。
- から を使うところで符号を誤る( で )。
- を解くとき、( の余分な解)で割って因数分解するのを忘れる。