数学B / 数列

二項係数の2乗重み和(母関数の微分)

実戦編数列二項定理微分母関数単元横断

問題

を自然数とする。 を求めよ。

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を出発点に。両辺を で微分すると各項に が下りてくる。 を作るには“微分して 倍”を2回。

解答・解説

方針

の両辺に「 で微分して を掛ける」を施すと、和に が1つずつ現れる。2回行って を代入する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を1項ずつ足すのは無理。二項定理 を土台にして、係数に を出させる操作を探す。

を微分して を掛けると に戻る。この「微分して 倍」を1回で係数に が1つ、2回で が現れる。

仕上げに を代入すれば、左辺が求める和、右辺が閉じた式になる。

定理二項定理

① 1回目の微分。 両辺を で微分して を掛けると ② 2回目の微分。 左辺 をもう一度 で微分して を掛ける。積の微分から これに を掛けると を代入する。 左辺に を入れると より

まとめ 二項係数に が重みでつく和は、 を“微分して 倍”して を下ろす母関数の技で取り出せる。 なら2回。 代入で 。数列の和と微分が母関数で結びつく。 なら で検算できる。

発展 — 一歩先へ。 同じ手を3回使えば も出る。組合せの読み(別解)では「委員長・書記・会計」の兼任パターンに対応する。「係数に を掛ける=役職を1つ増やす」という対応で、微分と数え上げが翻訳し合える。

で微分して を掛ける操作を2回使うと、

別解

別解 — 「委員会と2つの役職」で数える(得意な人向けの高い視点)。 人から委員会を作り、その中から委員長と書記を選ぶ(兼任可)。この選び方の総数を2通りに数える。

数え方1: 委員会の人数 で場合分け。委員会が 通り、役職が 通り。合計は左辺

数え方2: 役職から先に決める。

  • 委員長と書記が別人: 通り。残り 人は入るか入らないか自由で
  • 兼任: 通り。残り 人が自由で

母関数の微分(本解)が機械的に押すところを、こちらは「誰から決めるか」の順序を入れ替えるだけで出す。 の出どころが目に見える。

ポイント

  • を母関数として、微分で各項に を下ろす。
  • “微分して 倍”を2回で の重みを作る。
  • 代入で

よくある間違い

  • で微分して を掛ける」の順序を崩し、(2回微分だけ)を計算してしまう。
  • を微分の前に代入する(先に代入すると定数になり操作が死ぬ)。
  • 検算しない( なら左辺 、右辺 。合わなければ操作の順番ミス)。